毎日の服選びは、何を基準にしていますか?
連日の猛暑が続く夏。着る服の「色」によって暑さの感じ方が変わるのだそうです。
国立環境研究所の実験では、白と黒で表面温度は『約15度』の差があり、「白・黄色・グレー」の順で表面温度は低く保たれることが分かりました。
■記録的な暑さが続くなか、太秦映画村では暑さ対策で「打ち水」体験
ことしの夏は、記録的な暑さが続いています。
6日の最高気温は京都市で36度となり、8日連続の猛暑日を記録しました。そして7月1日から8月6日までの猛暑日の日数を数えてみると、なんと24日間にも上ります。
「兵庫県豊岡市では6日、最高気温38.5度を観測。大阪でも最高気温が35度台と、熱中症の危険度が高い状態が続いています」と片平敦気象予報士は解説します。
そんな猛暑の中、京都を代表する観光スポット・太秦映画村では、暑さ対策として参加型ショーに工夫を凝らしていました。
浪人と若女将による大迫力の殺陣を間近で見られるショーの最後には、観客も一緒に「打ち水」を体験できるという、楽しさと涼しさを兼ね備えた仕掛けです。
■「着物は調整が難しい」とショーの出演者
楽しい工夫の一方で、ショーの出演者は過酷な現実も。
【ショーの出演者】「暑いですよ。かつらの中も汗ですごいので。中がぎちっとしてるので暑さは感じますね。普段着は工夫したらもっと涼しい格好に袖を短くできますが、着物は調整が難しい」
■「暑いから白を選んできました」というお客さんも
太秦映画村を訪れていたお客さんたちの服装に目を向けてみると、すでに色を意識していた人がいました。
では、遊びに来たお客さんの服装はどうなのでしょうか?
「暑いから白を選んできました」という人や「白、涼しいです。白の方がましです」の声が。
実は科学的にもきちんと裏付けられているのです。
■白と黒で約15度の温度差が
では、実際にどのくらい差が出るのでしょうか。西中蓮アナウンサーが実験します。
手元の温度計が42度を超える公園で、黒のポロシャツを着て立ち続けること約1分。
サーモグラフィーカメラで確認すると、シャツの表面温度がみるみる赤く変化します。シャツに触れると「熱さを感じるレベル」だというのです。
続いて、体をシャーベットで冷やしてから白のポロシャツに着替え、同じ条件で太陽の下へ。
サーモグラフィーで確認すると、つまり、温度が上がっていないことが一目でわかりました。
【西中アナ】「太陽の日差しがあってもちろん暑いです。暑いけど、服を触ると熱は感じないです」
黒と白で比べると表面温度がおよそ15度も違いました。
■「白・黄色・グレー・赤の順で温度は低く保たれる」
やはり服の色は暑さと関係があるのでしょうか。
国立環境研究所では、熱中症対策に効果的な服の色を研究しています。9つの色のポロシャツの表面温度を調べる実験では、白・黄色・グレー・赤の順で温度は低く保たれ、表面温度は32度前後でした。
実験を行った一ノ瀬さんによると白などの色は、太陽からの光を反射し、逆に黒などの濃い色は反射せず、熱を吸収してしまうので温度が高くなるそうです。
【国立環境研究所 シニア研究アドミニストレーター 一ノ瀬俊明さん】「風のない建物の間の空間で日当たりがいいなど条件が重なるとその差が20度以上に広がる色によって温度差が発生しますので知っておいた方がいいだろうと」
■「青は日なたでは温度が上がってしまう」
先ほどの実験では、濃い緑や黒のポロシャツは表面温度が45度を超えていました。
【片平敦気象予報士】「青が涼しげな色ですが、日なたでは温度が上がってしまうので、日なたに行くなら白とか黄色の服を選ぶといいです」
「涼しそうに見える色」と「実際に涼しく感じる色」は、必ずしも一致しないのです。
熱中症対策にもなる「服の色」。みなさんは、あした何色を着ますか?
(関西テレビ「newsランナー」 2026年8月6日放送)
