4日夜、大阪府河内長野市で刃物のようなものを持った男が警察官の発砲を受けたうえ、自分自身を刺して病院に搬送され死亡した。
大阪府警は5日夕方、男の死因について「胸を打たれたことによる失血」と発表。
「newsランナー」は男の知人を独自取材。さらに一部始終を撮影した動画を入手。
いったい現場で何が起きていたのだろうか。
■相次いだ「包丁を持った男が血だらけで暴れている」 警察官5人が現場へ
記者(4日夜):河内長野市内です。私の前方に見える現場で刃物のようなものを持った男に対し警察官が発砲したということです。
発端はきのう=4日午後7時ごろ、警察に相次いだ通報だった。
通報内容:包丁を持った血だらけの男が暴れている。
現場にいあわせた男性はその状況を「異様でしかない。日本国内でこんなことあるんやなって…」と振り返る。
男性は当時の状況を撮影していた。

■一部始終を記録した映像に移る怒声と発砲音
映像には、叫ぶ男と駆け付けた5人の警察官の姿が。両者の間の距離は数メートルほどに見える。
目撃した男性は、「(男が)包丁を持っていた」と話し、警察官のほうに包丁持って歩いてきたと証言する。
映像にもその状況が残されていた。
そして、映像には男を止めようとする警察官の声が。
警察官が男が持っている刃物のようなものを下ろすよう警告するため「下ろせ、下ろせ」と叫んだ次の瞬間、警察官が拳銃を上空に向けて威嚇射撃。
その後、2発目が発射されると、男は腹部の辺りを押さえ後退した。
目撃した男性:(警察は)ずっと声をかけていて、包丁を『下ろせ下ろせ』と。それに対して(男は)反応なく、警察官に向かってきてたから、やむを得ないと思いますけどね。
さすまたとか持ってた(警察官もいた)けど、そんなんじゃ対処できひんと思う。

■発砲受けた男は自分で自分を“刺す” 病院搬送も死亡
大阪府警によると、銃弾は男の左胸に命中。
映像や目撃者によると、男はその直後、持っていた刃物で自分の身体を刺したとみられる。
その後、警察官は男を取り押さえ、公務執行妨害と銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕。
男は病院に搬送されたが、死亡が確認された。
大阪府警は5日、身元について河内長野市に住む無職の60歳男で、死因については「胸を打たれたことによる失血」と発表した。
大阪府警は「発砲の要件を満たしていると判断されるが、詳細は調査中」と説明し、詳しい経緯を調べている。

■知人が語る男 「俺、鬱や」と発言 先月30日は「落ち着いた様子」
「newsランナー」が独自取材した男の知人を取材。
男の知人:(男は)お母さん亡くなった。仕事うまくいかない、体調悪くして、重なったんやね。自分で言うには『僕、鬱や』って。
毎日のように飲みに行く場所があるけど、そこも来てない。電話は出ない。LINEは既読つかない。
そして「そんなことするような感じには見えないんだけど、確かに気が短いところはあった」と話す。
また別の知人は、先月30日に男に会ったといい、「『母親の納骨に行くんや』と(男が)言うて、(その時は)落ち着いた感じだった」と証言した。

■“警察官による発砲”に至るケースは全国各地で いずれの警察も「適正だった」
警察官が発砲に至る事件は、各地で相次いでいる。
熊本県では7月、コンビニエンスストアの駐車場で警察官が包丁を突きつけてきた男に対し威嚇射撃を含め4発発砲。うち2発が容疑者の右肩と右太ももに命中したということだ。
また、北海道では先月17日に路上で包丁を持った女を取り押さえるために、警察官が威嚇射撃を行いった。
この2件の発砲について警察はいずれも「適正だった」としている。


