おととし、富山市で飲酒運転の上、女性をはね死亡させたとして過失運転致死などの罪に問われている男の初公判が富山地方裁判所で開かれました。

検察側は被告が焼酎の水割りを3から5杯、そしてビール2杯を飲んで運転したと述べ、男は起訴内容を認めました。

過失運転致死と酒気帯び運転の罪に問われているのは、富山市の無職・山崎満大被告(44)です。

起訴状などによりますと、山崎被告はおととし3月、酒を飲んだ状態で車を運転し、フロントガラスに雪が積もって、前が見えないまま走行。一方通行を逆走して、富山市のピアノ講師・井野真寿美さん当時62才をはね、死亡させたとされています。

「署名にご協力お願いします」

警察は事故からおよそ3カ月後、山崎被告を過失運転致死などの疑いで書類送検しました。

これを受け遺族は、独自の現場検証をもとに作成した意見書や、全国から集めた署名およそ6万3000人分を富山地方検察庁に提出。被告をより罪の重い危険運転致死罪で起訴するよう求めていました。

しかし、富山地検は今年3月、「証拠がなかった」などとして、危険運転致死罪の適用を断念し、被告を過失運転致死などの罪で起訴しました。

事故からおよそ2年4か月。

5日の初公判には、亡くなった井野さんの息子、娘、兄の3人が、被害者参加制度を利用して出廷しました。

裁判では、山崎被告が起訴内容について「間違いありません」と認め、弁護士は「事実については争わない」としました。

検察側は冒頭陳述で、「被告は勤務先の車でスナックに行き、芋焼酎の水割りを3から5杯、その後、居酒屋でビール2杯を飲み、運転代行が見当たらず、自分で運転した」とし、「事故は単なる不注意によるものではない」と指摘しました。

裁判の後、亡くなった井野さんの息子は、「母のために戦う」と裁判への思いを語りました。

Q)過失運転致死罪での起訴について
*亡くなった井野さんの息子 中田康介さん
「過失運転致死罪での起訴ではあるが、最大限の年数の量刑を望む」

次の裁判は来月4日で、今後遺族による意見陳述も行われる予定です。

富山テレビ
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