2024年、北海道江別市の公園で大学生・長谷知哉さん(当時20)に集団で暴行を加え、死亡させたうえ現金などを奪ったとして、強盗致死などの罪に問われている男女6人。
川口侑斗被告(当時18)と当時17歳だった少年の裁判が続いており、8月3日には川口被告に対する論告求刑公判が開かれます。
7月31日の公判では、川口被告本人への被告人質問に加え、母親への証人尋問が行われました。法廷では、川口被告が「時には暴力が必要なのではないかと思っていた」と証言。さらに、「八木原被告が『やって』と言ったからやらなければいけないと思った」と、暴行を続けた理由についても語りました。
■「ダメな人間だった」母親が法廷で語った息子への思い
証人として出廷した母親は、事件を知った当時を振り返り、「本人から『人を殺してしまった』という感じで言われ、その場で崩れてしまいました」と証言しました。
さらに、息子が事件を起こした理由を問われると、「ダメな人間だったと思います」と述べました。
そのやり取りを川口被告は、裁判官や裁判員、そして証言する母親へ交互に視線を向けながら聞き、ときには身をすくめるようにうつむく場面もありました。
■事件後にパチンコも…「遺族からしたらおれは死刑だと思う」
被告人質問では、事件後にパチンコ店や理髪店へ行った理由についても問われました。
川口被告は、「証拠を見るまでは、自分たちの暴行で亡くなったとは思っていなかったので行ったのだと思います」と釈明しました。
一方で、暴行の様子を撮影した動画については、「どうしてここまで暴力を振るえたのか。被害者さんは謝っているのに、どうして許さなかったのか。本当にひどいことをしたという気持ちで見ていました」と証言しました。
また、遺族が厳しい処罰を求めていることについては、「遺族の皆様からしたら、おれは死刑だと思う。その気持ちは自分も分かっています」と述べました。
■「時には暴力が必要だった」集団暴行につながった”歪んだ価値観”
検察官から「なぜ暴力につながったのか」と問われると、川口被告は、「先輩がヤキを入れるのを見て育ち、それが染みついていた。時には暴力が必要なのではないかと思っていた」と証言。さらに、自身も家庭内で暴力にさらされていたことを明らかにしました。
そのうえで、「自分が暴力を振るわなければ、金品を要求しなければ、服を脱がせる提案をしなければ、被害者さんが亡くなることはなかったと思います」と、自らの責任について語りました。
一方、裁判長から「なぜ暴行を止めなかったのか」と問われると、「八木原被告が『やって』と言ったから、やらなければいけないと思った」と証言し、八木原亜麻被告(21)の指示が暴行を続けた理由だったと説明しました。
川口被告と当時17歳だった少年の裁判は、8月7日に判決が言い渡される予定です。
