23日も、愛知・静岡・岐阜・三重で最高気温40度以上の「酷暑日」となっている地域が続出している。
静岡県浜松市佐久間では、ことし最高気温となる41.1度を観測した。
23日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、片平敦気象予報士が今後の暑さの見通しを解説した。
■3日連続「酷暑日」岐阜・多治見市 「立っているだけで息切れ」
岐阜県南部の多治見市で23日、最高気温40.0度を観測した。
同市では22日・21日も酷暑日となっており、3日連続での観測となった。
岐阜・多治見市から中継した秦令欧奈アナウンサーは「36、7度より、さらにもう1つギアが上がって、立っているだけで息が切れてくる」と伝えた。
片平敦気象予報士は「3日連続はつらい。続くと疲れを持ち越してしまうので、熱中症の危険性が一層高くなる」と警戒を呼びかけた。

■暑すぎてキッチンカーの「クーラー」が停止
これほどの高温は、冷房設備にも深刻な影響を与えている。
多治見市で営業するクレープのキッチンカーでは、ミニクーラーが故障し、冷房が機能しなくなった。
店の温度計は42度を示しており、店主は扇風機の使用や水分補給など自衛策を取りながら営業を続けているとのことだ。
同様の現象は一般家庭でも報告されており、地元住民からは「エアコンが効かなくなった」という声が上がっている。
室外機は高温にさらされることで冷房の効率が著しく低下する。
酷暑日が連続することで各家庭の冷房機器にまで影響が及んでいる。

■愛知・静岡・岐阜・三重で40度超
多治見市だけでなく、23日は愛知・静岡・岐阜・三重の各地で酷暑日となった。
静岡県浜松市佐久間では、ことし全国最高となる41.1度を観測。
岐阜県美濃市、愛知県豊田市では40.8度を観測と、午後2時50分時点の全国最高気温ランキングでは、5位までが酷暑日となっている。
片平気象予報士は「去年は群馬県伊勢崎で41.8度を観測するなど、ここ数年は特に暑さが厳しさを増している。温暖化や都市化の影響を感じている方も多いのではないか」と説明した。

■名古屋でも38度超 屋外では「数分で頭がぼーっと」
名古屋市でも厳しい暑さが続いており、23日の最高気温は38.9度を記録した。
最高気温39.1度を観測した22日に名古屋市を訪れたジャーナリストの岸田雪子氏は「新幹線を降りてタクシーを待つ数分間で頭がぼーっとするような症状を感じた。暑い空気を吸うと苦しくなる。逃げなきゃという気持ちになった」と話した。
短時間の滞在でも屋外にいると、体に影響が出るおそれもある。
片平気象予報士は「暑さを”災害”と捉えてほしい。災害であれば避難しなければならない。涼しい場所に移動することが最優先だ」と強調した。

■「33度以上」で熱中症患者が急増
片平気象予報士によると、気温が「33度以上」になると熱中症の患者数が急増するという統計があるということだ。
「今よりマシになっても34度は十分に危険。高齢の方が『少し涼しくなった』と感じてエアコンを切ってしまうケースが心配だ」と警告する。
夜間の気温も高止まりが続いている。
京都や名古屋周辺では最低気温が25度以上の熱帯夜となる日が多く、日によっては27度、28度に達することもある。
片平気象予報士は「朝になっても気温が下がらない状況が当分続く。夜寝る前にコップ1杯の水分を取り、うっすらとエアコンをかけて睡眠をしっかり確保してほしい」と呼びかけている。

■「暑さのトンネルの終わりが見えない」
今後の見通しについて、片平気象予報士は次のように説明した。
・東京は週末にかけて最高気温が32度程度に落ち着くものの、来週末には再び36.7度まで上昇する見込み。
・大阪は来週前半にかけて気温がやや下がるが、引き続き34〜38度前後で推移する。
・岐阜・名古屋は8月初旬にかけて、低くても36、7度、高いときは38度前後の猛烈な暑さが続く見通し。
「32度で暑さが落ち着くと感じてしまうこと自体、感覚がおかしくなっている。暑さのトンネルの終わりが見えない状況が続いている」と、片平気象予報士は現状の深刻さを伝えた。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月23日放送)


