九州新幹線西九州ルートの整備方式が決まっていない新鳥栖―武雄温泉間について、国と佐賀県は17日、2027年度から環境アセスメントを始めることで合意しました。
佐賀県の山口祥義知事と国交省の水嶋智事務次官は17日、佐賀県庁で共同会見を開き、九州新幹線西九州ルートのうち整備方式が決まっていない新鳥栖―武雄温泉間について、2027年度から環境アセスメントを実施することで合意したと発表しました。
国交省は27年度の予算の概算要求で関連経費を求める方針で、環境アセスメントに入る前の事前調査を26年度末までに終える考えです。
環境アセスメントは3~5年かかる見通しで、事前調査と環境アセスのいずれも特定のルートを前提とせずに行うとしています。
国交省 水嶋智事務次官
「あくまでも環境アセスについての合意で、着工そのものについての合意ではない」
「国が提案していたフリーゲージトレインの開発がうまくいかなくなったことで、このような状態が長く続いてしまうのは、好ましいことではない。『何とかして前に進めたい』との思いでしてきた」
新鳥栖―武雄温泉間については整備方式やルートが決まっておらず、国交省の水嶋事務次官と佐賀県の山口知事は2025年から協議を重ねてきました。
佐賀県 山口祥義知事
「これから具体的になっていく訳だが、これから議論する方向性は今回整理ができたのかな、ということで意義があるかなと」
佐賀県側が懸念を示していた財政負担については、国が開発を進めていたフリーゲージトレインを断念せざるを得ない特殊な事情があったことを踏まえ、国交省は一定の上限を設けるなど特別の配慮を行うとしています。
長崎県の平田研知事は、この合意がフル規格での整備に向けて議論の進展を図る上で、「重要な一歩を踏み出せた」との認識を示しました。
今後の対応については合意の内容を確認した上で県議会や県民の意見を聞きながら、検討を進めていくとしています。
