J1・清水エスパルスは7月10日からオーストリアで海外キャンプを行っています。新戦力が結果を残し、戦列を離れていたベテランも復帰。開幕へ向けて順調な仕上がりです。キャンプ最終日の18日はドイツ2部・カールスルーエSCとの練習試合が行われます。
7月10日から、オーストリア西部・ゼーフェルトで海外キャンプを行っている清水エスパルス。夏でも気温は20℃前後。猛暑の日本を離れ、涼しい高原リゾート地で、開幕へ向けた準備が着々と進んでいます。
今季は7人の新加入選手が加わり、吉田監督は現有戦力と融合させながら、 “チームの土台づくり”に取り組んできました。
清水エスパルス・吉田孝行 監督:
チーム全体としてのベースの部分、戦術理解の部分がこのキャンプの課題
百年構想リーグでは得点数ワースト3位(19得点/20試合)と課題が残りましたが、キャンプでは攻撃面に一筋の光が。
その1つが「クロス攻撃」です。
5日目(7月14日)の実戦練習(45分×2本)。
守備に定評のあるウクライナ1部の強豪(ポリッスヤ ジトーミル)に対して、広島から加入した木下康介 選手の折り返しに、北川航也 選手がうまくコントロールしてゴール!
フィールドプレーヤーを入れ替えて臨んだ2本目には、サイドを崩すと、松崎快 選手の折り返しに、こちらも新加入のジャーメイン良 選手がゴール!
吉田サッカーの強みであるクロス攻撃から早速、結果を残します。
清水エスパルス・ジャーメイン良 選手:
1トップの周りで、クロスに入っていくところが自分の特徴でもあるし、そこは出たと思うし、(松崎)快のボールが良かった。キャンプから良い状態を作って、シーズン始まった時に数字を残していけるように続けてやっていきたい
さらに、今季の新しい武器が“ツインタワー”。
清水エスパルス・吉田孝行 監督:
長身の選手が多いし、そこが武器の選手が多いので、僕自身非常に楽しみ
空中戦の勝利数1位・194cmのオ・セフン 選手(27)が完全移籍に切り替わり、今季も前線のターゲットマンとなりますが、190cmの木下康介 選手(31)が加入し(広島から)、高さを活かせる選手が2人に増えたことで、制空権を制する場面が多く見られました。
清水エスパルス・木下康介 選手:
同サイドで2人立って、相手は脅威だと思うし。ターゲットが2人いたら蹴りやすいと思うので。拾うときもあるし、競るときもあるし。良い関係でできた
一方、守備陣にも嬉しい話題が!高橋祐治 選手(33)の復帰です。
最終ラインでは体を張ったDFで、チームに安定感をもたらすだけでなく、187cmの長身を生かしたセットプレーなど、攻守に欠かせない存在です。
ただ、2025年6月の名古屋戦。全治9か月の大けがで、戦列を離れました。
それでもサポーターは…。仲間も…高橋選手の復活を信じ続けてきました。あれから約1年。ついにピッチに戻ってきました。
「練習についていくだけで必死。でもサッカーができることが嬉しい」
新シーズンには、貴重な戦力として活躍が期待されます。
清水エスパルス・高橋祐治 選手:
この日のために頑張ってきた部分もあるので。でもまだまだこれからだと思うし、改善しないといけないですけど。とにかく試合に復帰できたことはうれしい
復活したベテランに加えて、16日の練習ではビザの手続きで遅れていた韓国代表経験のあるボランチ、ウォン・ドゥジェ 選手(28)も練習に合流しました。
対人の強さやパスを駆使した展開力が期待されています。
明るい話題が続くなかでキャンプ中には、親睦を深めるBBQが開かれました。
食事を管理しているのが、日本人シェフの川村綾さん。
ドイツの日本料理店でシェフを務め、アンダー世代の日本代表にも帯同した経験があります。
今回ドイツから250kgの米を持ち込み、調味料も日本のものを使うなど、ストレスなく練習に集中にできるような環境を整えたそうです。
清水エスパルス・木下康介 選手:
ご飯があるのはありがたいですね。僕はご飯派なので
清水エスパルス・ジャーメイン良 選手:
コンディションを作る意味でもありがたい
清水エスパルス・北川航也 選手:
日本にいるときと変わらない食事がとれるので、本当にありがたい
選手は胃袋が満たされ、みな上機嫌!ムードメーカーの吉田豊 選手(36)にカメラを向けると…
清水エスパルス・吉田豊 選手:
メニューもいろいろと変えてくれているので大満足です。準備してくれた人たちに感謝ですね…
吉田サッカーに欠かせない“連動性”は、ピッチ以外の連携が深まることでも成熟していきます。
開幕まで約3週間、タイトル獲得へ向けた準備は進んでいきます。
