2022年8月の豪雨で甚大な被害があった置賜で、河川や道路の復旧事業がほぼ完了した。被災した地域を取材すると、「あらためて感じる不安」や「高まる防災への意識」など住民のさまざまな思いが聞かれた。

県によると、2022年8月の豪雨では、置賜全域で県の管理道路が21カ所、河川・砂防が136カ所被災した。
これまでに、飯豊町を流れる小白川の改良工事を除き復旧事業が完了している。

川西町では農業用ため池の「鏡沼」が決壊し、近くの住宅や農地に甚大な被害を及ぼした。
その復旧工事は2025年度いっぱいで完了している。
まだ水は溜められていないが、4年前の記憶が鮮明に残り不安をのぞかせる住民もいた。

(住民)
「正直、鏡沼はたとえ直しても水を溜めないでほしいと思っていた。町の説明では『農業用水として使っている』『必要なので何とか』と。当時の雨量でも十分耐えられるものに直したということなので、信じるしかない」

一方、飯豊町小白川にあった大巻橋は豪雨による急激な水量の増加で崩落。
巻き込まれたとみられる男性の行方は今もわからないまま。
新しい橋の建設工事を中心に周辺の整備が行われ、15日に橋を含む約400メートルの区間が全面開通した。

橋のすぐそばに自宅がある舩山文利さんは被災からの4年間、変わりゆく景色を見続けてきた。

(舩山文利さん)
「隣組に行くにも、ぐるっとまわって行った記憶がある。対岸に行くのに…。復旧までは長かったですね」

自宅から離れた田んぼが土砂に埋まってしまい、復旧は難しいと農業を続けることを
あきらめた舩山さん。
あらためて災害の恐ろしさや普段からの心構えの大切さを感じていた。

(舩山文利さん)
「異常事態の時のことを考え、避難や生活物資など準備しておかないといけない。気象の変化が恐ろしい時代になってきた。油断することなく備えてほしい」

置賜地区の復旧事業のうち、残りの「小白川」の工事は堤防の築造などが進められ、2026年度中の完成が見込まれている。

さくらんぼテレビ
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