列島に接近中のダブル台風の影響で、各地では記録的な大雨となっています。
雨が蓄積することで土砂崩れや洪水が発生する長雨蓄積型災害にも警戒が必要です。
25日午後3時半ごろの福岡・八女市でカメラが捉えたのは、高台に建つ住宅の庭先から激しく流れ落ちる雨水です。
雨水が滝のようになっていました。
別の場所でも雨水が滝のように流れ出し、また周辺では雨水による冠水も起きています。
土砂が流れ込んだ住宅もありました。
列島に迫りつつあるダブル台風。
接近を前に、すでに災害級の大雨となっているのが九州です。
福岡・大牟田市では、人のひざ辺りまで冠水。
動けなくなった車もありました。
台風の湿った空気が流れ込み、梅雨前線が活発化しています。
佐賀・武雄市では、道路が冠水し、車が立ち往生する場面も。
車高が低いタイプの車は、運転席が見えなくなるほど水しぶきを上げて進むと途中で止まってしまいました。
一方、記録的な大雨となっているのが長崎・五島市です。
五島市では500mm以上の大雨となり、72時間の降水量が観測史上1位を記録しました。
佐世保市内では、大雨の影響によって住宅裏で土砂崩れが発生。
近くに止めてあった車には土砂が直撃していました。
週末にも関東を直撃する可能性があるダブル台風。
27日(土)の予想では、まず台風8号の雨雲が関東を通過しその後、台風7号の雨雲が迫ってきます。
連続して台風本体の雨雲が続き、災害級の大雨となる恐れがあります。
ダブル台風が関東を連続して直撃する恐れもある中、東京ミッドタウン日比谷の広場では、26日から始まるイベントの準備が進められていました。
タコスやサンドイッチ、スイーツなどキッチンカーによる食事や音楽ライブのため、約100席を準備していましたが、26日の初日を前に撤収していました。
台風対策は他にも。
TOKYO MIDTOWN HIBIYA担当者・竹本宣彦さん:
これは仮設のゲートなんですけど、重しを通常よりも相当重めに置いて強風対策しています。このバナーなんですけど、これは素材がメッシュになっていまして、風が抜けるように設計しています。
台風対策は取っているといいますが、イベントの開催については「あしたの天気を見ながらの判断になると思うんですけど」と語りました。
台風7号から暖かく湿った空気が流れ込み、停滞する前線を活発化させたことでもたされている大雨。
23日からの積算雨量を見てみると、長崎・五島市福江では567mm、佐賀県の嬉野では441.5mmなど、九州北部ではすでに記録的な雨量となっているのが分かります。
気象災害が専門の山口大学・山本晴彦名誉教授は今後、台風の接近により雨が長期間降り続く恐れがあり“長雨蓄積型”災害に警戒が必要と指摘します。
山口大学・山本晴彦名誉教授:
雨というと(1時間に)100mmくらいの本当に強い雨が続くと思われるが、そんなに土砂降りではなくて、(1時間に)3~40mmの雨が降ったりやんだりすると、ゆくゆくは土石流が発生してしまう。雨が蓄積するというこれが要するに大きな災害をもたらす原因。
数日間にわたって雨が降り続けることで積算雨量が上がり、洪水や土砂崩れなどの災害につながると警鐘を鳴らしています。
山本名誉教授が長雨蓄積型災害の例として挙げたのが、2018年9月の西日本豪雨です。
梅雨前線が西日本に4日間にわたって停滞し、岡山・倉敷市では約1200haが冠水したほか、同時多発的に河川の氾濫や崖崩れなどが発生。
広島県や岡山県などの西日本を中心に甚大な被害をもたらしました。
今回のダブル台風も長雨蓄積型災害になる可能性があるといいます。
山口大学・山本晴彦名誉教授:
雲域をともなっているから雲がずっと関東地方を覆うと雨が降る。(雨は)強くないけど降り続くとたまってしまう。浸水しやすい・水がたまりやすいところ、関東地方も注意してもらいたい。
関東では、26日の夕方から24時間で予想される降水量は、関東北部・南部で200mmとなっています。
警報級の大雨となる恐れがあり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や交通障害などに警戒が必要です。
