神戸市中央区のマンションで、冷凍庫の中から上半身と下半身に切断された男性の遺体が発見されました。
逮捕されたのは、被害者の元妻にあたる無職の望月亜紀容疑者(50)。警察は死体遺棄の疑いで身柄を確保しましたが、望月容疑者は「ひどいことをしたので言い分はありません」と容疑を認め、殺害についてもほのめかす供述をしているといいます。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、弁護士で元大阪府知事の橋下徹氏と、元警視庁刑事の吉川祐二氏が事件の背景や捜査上の課題を詳しく解説しました。
■「異臭がします」 事件発覚のきっかけは“住民の相談”
遺体が見つかったのは2026年6月20日のこと。ことし3月ごろ、近隣住民から「異臭がする」と管理会社に相談が寄せられていました。
6月19日にマンションの管理会社が警察に通報し、翌20日、施錠されていた部屋に警察官らが立ち入りました。室内にあった大型冷凍庫の中から、複数の袋に入れられた状態の西口豊さんの遺体が発見されたのです。
遺体が入っていた冷凍庫は、高さ87センチ、幅94センチ、奥行き53センチという大型のもの。西口さんの遺体は上半身と下半身に切断されており、それぞれが袋に詰められ、重なるようにして収められていたといいます。
■「電気が止まっていなければ」まだ発覚していなかった可能性も元刑事が指摘
捜査関係者によると、望月容疑者は西口さんの死亡を隠したまま離婚し、その後は別の場所に引っ越しました。しかし遺体が残る部屋の家賃を払い続け、部屋への出入りも続けていました。
警察はこれらの行動が望月容疑者が事件の発覚を遅らせるためだったとみています。
元警視庁刑事の吉川祐二氏は「家賃を払い続けていたこと、切断して冷凍庫に入れることなど、警察に対する工作をしていることがうかがえる」と指摘。
電気代の支払いが続き、電気が止まっていなければ、さらに犯行が発覚しなかった可能性があると述べました。
【吉川氏】「異臭などしないということで、そのまま続いていることは考えられます」
■殺人の時効は撤廃 捜査機関が真にターゲットとするもの
そして橋下氏は、捜査機関は最終的に殺人罪での立件を目指していると指摘します。
【橋下氏】「2010年に刑事訴訟法の改正があって、殺人については時効が撤廃された。2010年の段階で時効が完成していない殺人事件の場合には、もう時効はない。
容疑者も殺人をほのめかす供述もしていますので、捜査機関としてはしっかり殺人をターゲットに捜査をやっていくべき」
■「死亡から15年」をどう証明するか 裏付け捜査の難しさ
元科捜研で法科学研究センターの雨宮正欣所長によると、司法解剖では「死後10年以上」程度の推定は可能でも、「15年」と確定させるのは難しいといいます。
現場にあった新聞の日付や食品の消費期限など、”他の証拠”から死亡時期を特定した可能性があると指摘しています。
元警視庁刑事の吉川氏はこの点について「裏付け捜査は非常に難しくなっている」としながらも、「容疑者の供述から、また近隣住民への聞き込み調査などによって、死亡時期は15年前で間違いないという形で確定していくものと思います」と述べました。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月24日放送)
