県内を含む東北南部も20日に梅雨入りした。これからの大雨シーズンに気を付けるべきことの1つが“道路の冠水”。特に「アンダーパス」は周辺からの雨水が集中し、短時間で水かさが一気に増すため警戒が必要。

22日、天童市で、大雨でアンダーパスが冠水し、水没した車の中に運転手が取り残されたとの想定で救助訓練が行われた。

訓練は警察と消防の2班に分かれ、このうち消防の救助隊は特殊な機材を使って車の屋根を切断し、車内に取り残された人を救助する流れを確認した。

(救助訓練)
「要救助者30代男性。少し疲労」

訓練の場所に選ばれた「久野本地下道」のアンダーパスは、2023年の豪雨で、車1台が水没する被害があった場所。

「OKー! 救出完了!」

全国で毎年のように発生する集中豪雨。
この時、大量の水が一気に流れ込む場所が、一段低い位置にある「アンダーパス」。

(リポート)
「県内で冠水の危険性があるアンダーパスには、あのような黄色い50センチのラインと、赤い1メートルの危険水位を示すラインが引かれています」

県によると、「黄色の50センチ」は水圧で車のドアを開けることが難しくなる水位。
「赤の1メートル」は、車が浮いて流されてしまうおそれがある水位。

県内では、冠水したアンダーパスに進入してしまい、車が動けなくなる立往生の被害がたびたび起きている。

(立ち往生したタクシー運転手)
「水に入った瞬間に『ヤバい』と思ったが、その時はブレーキが効かなくなってしまって、反動で水の中へ行ってしまった」

冠水したアンダーパスに車で入ることはどれだけ危険なのか、JAFの実験映像を見てみる。
水深は60センチだが、途中でエンジンが止まってしまった。

アンダーパスに進入した車が水をかぶると、ボンネットなどから水がエンジンルームに入り込む。
その水がエンジンの空気の取り入れ口から入ると、エンジンは止まってしまう。

(天童警察署・半澤邦浩警備課長)
「浸水しているところに車で進入してエンジンが止まった場合、エンジンをかけたりしている間に短時間でみるみる水位が上がる。そうなると車のドアを開けることもできなくなり、車内への浸水のおそれもあるので非常に命に危険が及ぶ」

JAFの実験では、深さ30センチ程度の冠水でも、走り方次第でエンジン内に水が入ることが確認された。

(天童警察署・半澤邦浩警備課長)
「“前の車が行けたから”ではなく、あくまでも自分の目で見て、少しでも冠水が認められたら、決して進まず迂回(うかい)するのが最善の道になるのでぜひその判断をお願いしたい」

県内には、冠水の危険があるアンダーパスは78カ所ある。
このうち県が管理するアンダーパス22カ所にはそれぞれ番号がついていて、地名がわからない場所でも通報ができるようになっているという。

さくらんぼテレビ
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