公園の池で水草が異常繁殖

福岡市の中心部に位置する市民の憩いの水辺、大濠公園。
多くの市民がジョギングや散歩を楽しむ普段通りの光景だが、池に目を向けると、そこには、ある異変が。

阿江保智アナウンサー:
水面を見てますと、これは水草ですかね、浮いてますね、しかも池一面に広がっています

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水面を覆うように伸び放題に伸びた水草。
池の畔の貸しボート乗り場では従業員が処理に追われる様子も見られた。

大濠公園の管理事務所によると、この水草は元々生えていただが、2020年6月ごろから突然、異常繁殖したという。
2018年に撮影された映像と比較しても2020年の異常さは一目瞭然。

散歩をしている人:
毎日歩いています。前はこんなになかったなぁと思いますけど

散歩をしている人:
何かちょっと今までとは違うなって感じはしてたんだけど。景観を損ねるような感じはしますね

大濠・西公園管理事務所池水担当 山野栄司さん:
見た目に対する影響はあるんでしょうね。ボートハウスからも、水草が営業に関して支障があるというようなことも言っている

管理事務所では、景観への影響だけでなくスクリューに水草が絡まるために、1人乗りのボートが貸し出せなくなる実害も出ているとのこと。

ボートに乗って池の中心部へ漕ぎだすと。

阿江保智アナウンサー:
水草が大量発生している所を漕いでいるんですが、水草が絡んで、ボードが漕ぎづらくなっていますね。手こぎボートの方も水草が絡まって立ち往生しています

オールに絡みつく大量の水草。
水中はいったいどうなっているのかカメラを入れてみた。

阿江保智アナウンサー:
水草が多いため、なかなかちょっと届かないですね。背の高い水草が多いという印象です。カメラに水草が絡みついてカメラを持って行かれそうになります

管理事務所によるとこの水草はフサモという在来種で、環境への影響はないということだが、なぜここまで増えてしまったのだろうか?

異常繁殖の原因は新型コロナの影響

ーーなんでここまで成長したのか?

大濠・西公園管理事務所池水担当 山野栄司さん:
難しいところ。理由を聞かれてもはっきりとした返事が、僕自身は専門家じゃないから、正直言ってよく分からない

大濠公園で水草が異常繁殖している理由とは。専門家は新型コロナが影響した可能性も指摘する。

いのちのたび博物館学芸員・真鍋徹さん:
ボートの利用率が減ったとしますと、ボートが水面を動くときには水草を何らかの形で痛めつけてしまいますので。ボートがいなかったために痛めつけられずに、水草が増えていったという事も可能性としては想定できるかなとも思っています

このほか、夏場の気温の関係で植物プランクトンが減少し、水が澄んでいたことも一因となった可能性があるという。
さらに真鍋さんは、今回のような水草の異常繁殖が他の生物に影響を及ぼす恐れもあると指摘する。

いのちのたび博物館学芸員・真鍋徹さん:
(水草が)増えすぎると水面を覆ってしまって、水中に光が届きにくくなる。酸素をたくさん使い、水中の生き物が呼吸できなくなって死んでしまうという事例も報告されています

コロナの影響も指摘される憩いの水辺の異常事態。
大濠公園の管理事務所は今後、伸びすぎた水草を刈り取るなどの対応も検討しているという。

(テレビ西日本)