夏の「全国高校総合文化祭」への出場を決めた愛知県の県立高校が、クラウドファンディングを始めました。お金が必要なそのワケは。
■愛知から秋田へ…遠征の悩み“クラファン”で
一体感のある音色を響かせる県立江南高校の吹奏楽部。部員は1年生から3年生までの89人、彼らが5月から始めたのが…。
部員:
「クラウドファンディングです。大変なので、皆さんの応援・ご協力を頂けたらなと思って始めました」

4カ月で寄付額100万円を目指す「クラウドファンディング」、初めて行うわけは…。
吹奏楽部の顧問:
「全国総合文化祭に愛知県代表として出場することになりました。その遠征費、交通費や宿泊費としてかなりのお金がかかるというところで、費用に充てたいと」
“文化部のインターハイ”とも呼ばれる「全国高校総合文化祭」。江南高校も夏の一大イベントへの切符を勝ち取りましたが、今年の開催地は遠く離れた秋田県です。

楽器を運ぶ費用や、1人あたり1万2000円の交通費は主催者から出るものの、2泊分の宿泊費や補助を超える交通費、現地で練習するホール代などは、参加する部員55人がそれぞれ負担します。
移動が新幹線の場合、遠征費は1人7万円ほどの負担になるといいます。

部員:
「最初はすごいワクワクしたんですけど、現実的に考え始めたらちょっと怖くなりました。(親に)これ以上お金をかけさせるのは、すごい申し訳ないな…」
別の部員:
「お金の面での不安は多いかなって思います。秋田には行きたいです」
■バス移動は心配…万全な状態で「夢の舞台」に
学校や保護者の頭をよぎるのは、お金のことだけではありません。
5月6日、福島県郡山市で21人が死傷するマイクロバスの事故が起きました。乗っていたのは部活動の遠征に向かう高校生たちでした。
事故を受け愛知県教育委員会は、部活動での移動には原則として公共交通機関を使うよう、改めて各学校へ周知しました。公共交通には新幹線や高速バスなどが該当しますが…。
吹奏楽部の顧問:
「(出場が決まった当初は)バスで移動するという話もあったんですけれども、片道14時間、生徒の負担ですとか学校としては何より安全が心配ですので」
保護者:
「移動距離も長いので子供たちの体力も心配ですし、バスよりかは新幹線を選んであげたいなと思います」
『全国の晴れ舞台には、元気に万全な状態で立ってほしい』と、支えてくれる人たちの思いやクラファンで募る支援を力に、およそ2カ月後の秋田行きに向けて練習にも気合が入ります。

部員:
「秋田の地では、私たちがずっと大切にしているものを音楽で届けたいなと思っているので、ぜひ応援していただけたら嬉しいと思います」
別の部員:
「多くの方に支援をいただき、私たちが万全な状態で音楽を作れる環境を用意できるといいかなと思っています」
クラウドファンディングは「あきた総文」終了後も、8月31日まで募集しています。
