気温差が大きくなるこの時期、「なんとなくだるい」「むくみやすい」「寝つけない」などといった悩みも出てくる。そんな体の悩みに対して注目されているのが、自然のチカラに頼るケアだ。

「薬膳」は難しくない

広島市内にある「広島クッキングスクール」で講師を務める薬膳研究家・大坪律子さんは、薬膳にはテーマが必要だと話す。薬膳料理教室は女性限定で、〝むくみ〟や〝不眠〟、〝更年期〟など様々な悩みと向き合う。今回のテーマはシーズンより一足早い〝梅雨〟だ。
【薬膳研究家・大坪律子さん】
「梅雨の時期は、脾・胃が弱りやすい時期。これを元気にしてくれる食べ物を補うのがよい」
使うのはキャベツ、キュウリやジャガイモに鶏肉など、どれも身近な食材ばかり。
冷蔵庫にあるもので作れるのが、魅力の1つだ。
【受講歴1年2カ月の参加者】
「薬膳は生薬を使って難しいものを作るものだと思っていたけど、家の冷蔵庫にあるもので簡単にできるのが一番のメリットだと思う」
通ううちに、旬の食材を意識するようになったという生徒も多い。
【受講歴3年の参加者】
「習うまでは『梅雨はジメジメするな』とか『暑い夏が来るな』と思っていたけど、今はこの時期は何を食べたらいいのかなと考えるようになったので、楽しく過ごせている」

「薬膳」は手に入りやすい食材で作れる
「薬膳」は手に入りやすい食材で作れる
この記事の画像(5枚)

この日の献立

・豆乳スープ
・蒸し鶏~胡麻味噌ソース~
・ジャガイモと豆のサラダ
・ハトムギごはん

この日の献立
この日の献立

薬膳は〝バランス栄養学〟ともいえる

薬膳の魅力について大坪さんは、〝自分の体を見直して整えることができる〟ところだと話す。
【薬膳研究家・大坪律子さん】
「人間の体は食べたものでできているので、自分に合った食べものを選んでもらうと、病気を治すまではいかないが、病気になりにくくすることはできると思う。食事に『緑・赤・黄・白・黒』の食材を取り入れて、1食では難しくても、1日や数日かけて取るところから始めていただけたらと思う」

薬膳研究家 大坪律子さん
薬膳研究家 大坪律子さん

町民も驚き「草がお金に」ヨモギが地域を活性化

標高700mの里山から

広島市から車で約2時間、神石高原町・豊松地区。ここで5年前から住民が野原に自生するヨモギを手摘みする光景が。生まれ育った地にUターンした神石高原蓬堂の赤木剛志社長が、よもぎ茶の製造販売を始め、地域に雇用とにぎわいをもたらしている。

自生のヨモギをそのままお茶に

神石高原蓬堂のこだわりは、地域で住民が手摘みしたヨモギを買い取り、空き家を使った作業所で乾燥・焙煎して、商品にする。これまで“雑草”だと感じていたヨモギが収入になると聞き、高齢の住民も当初、驚いたという。

女性中心に需要が拡大

ヨモギは古くから食べたり、傷口に塗ったりと様々な用途で利用されてきたが
近年は女性を中心に「よもぎ蒸し」も人気だ。
神石高原町のよもぎ茶もエステサロンやオーガニック商品の専門店、インフルエンサーなどからの注文が増え、販路が広がっている。新芽が出る4〜5月の収穫は風味がまろやかで特にお茶向きだ。

よもぎ茶
よもぎ茶

日常に取り入れるヒント

薬膳もよもぎ茶も特別な準備はいらない。冷蔵庫の食材を少し意識して選び、季節の野草を一杯の茶として取り入れてみる。小さな工夫の積み重ねが内側からの体調維持につながる。季節の変わり目こそ、古くから馴染みある自然のチカラを暮らしに取り入れてみてほしい。

テレビ新広島

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。