国土交通省の五十嵐徹人鉄道局長が「自ずから結論は決まっている」などと小浜・京都ルートを支持するような発言をしたことに日本維新の会が強く反発した。
  
自民党とつくる与党プロジェクトチームへの「参加取りやめ」もちらつかせる強硬な姿勢に、五十嵐鉄道局長は14日、涙ながらに謝罪し発言を撤回した。

官僚ながら政治の領域に踏み込んだ発言

日本維新の会が問題視したのは、11日夜に東京で開かれた北陸新幹線の延伸に関する
決起集会での国交省の五十嵐徹人鉄道局長の発言。
   
集会は県議会議員全員でつくる整備促進議員連盟が呼び掛けたもので、石田知事や県選出の国会議員らが参加。
  
この席に招かれた五十嵐局長。小浜・京都ルートを強く求めている福井県関係者へのリップサービスだったのか―
 
「国土交通省から1ブロック離れた財務省とかの役人に、だまされるようにB/Cとうなされるように言う人がいるが、もちろんB/Cも役人としては関係ないとは言えず非常に重要だが、B/Cだけで決まるなら政治はいらない。先ほど稲田議員や滝波議員から紹介があったが、与党PTのヒアリングで知事に話してもらった事柄を、普通にマス目を埋めていけば自ずから結論は決まっている」と発言。
    
ただ、官僚でありながら政治の領域に踏み込んだ発言は、敦賀以西の8つのルートの再検証を求めてきた維新側の強い反発を招いた。

11日夜の決起集会で壇上に立つ五十嵐局長
11日夜の決起集会で壇上に立つ五十嵐局長
この記事の画像(4枚)

「看過しがたい」維新の前原氏

新幹線の与党プロジェクトチームに参加している維新の前原誠司議員らは14日午前、緊急の記者会見を開き、五十嵐鉄道局長に速やかな発言の撤回と謝罪を求めた。
   
維新側は「着工5条件および現在進行中である8パターンの再検証そのものを、当局自ら否定する暴挙と言わざるを得ない」と反発。
    
前原議員は「鉄道局長の発言はまさに看過しがたい」とし発言の撤回と謝罪がなされるまで、与党プロジェクトチームへの参加を取りやめるとした。

14日に会見した前原議員
14日に会見した前原議員

これに慌てた国土交通省。事務次官が五十嵐鉄道局長を厳重注意。
  
この後、五十嵐局長本人が維新を訪れ、涙ながらに謝罪し発言を撤回した。
    
「挨拶を行った中で不適切な発言があったことについて、まず深くお詫びを申し上げます。申し訳ございませんでした」(五十嵐局長)

涙ながらに謝罪する五十嵐局長
涙ながらに謝罪する五十嵐局長

維新側は謝罪を受け入れ、15日以降行われる与党プロジェクトチームにも参加するとした。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。