フィギュアスケート「りくりゅうペア」が引退会見を開き、7年間の歩みと互いへの感謝を語った。
五輪金メダルを集大成に、今後は指導者として後進育成に挑む。
会見開始からわずか10秒で…
木原龍一選手(33):
感謝しかないですし、やっぱり本当に最高のパートナーに出会えたことに心から感謝しています。
三浦璃来選手(24):
私と組んでくれてありがとう。
互いに感謝の思いがあふれた「りくりゅうペア」。

結成から7年、紡いできた“絆”が垣間見える会見となった。
33歳の木原龍一選手と、24歳の三浦璃来選手による「りくりゅうペア」。
ミラノ・コルティナオリンピックで日本のペア史上初の金メダルに輝いた2人は、栄光から2カ月がたった28日、そろって引退会見に臨んだ。

午前10時半過ぎ、白いジャケットにスカート、爽やかな真っ白コーデの三浦選手と、ビシッとグレーのスーツに身を包んだ木原選手が姿を見せ、花束を受け取った。
着席すると、まずは三浦選手からあいさつ。
するといきなり…会見開始からわずか10秒。
三浦璃来選手:
このたびは、私たち三浦璃来・木原龍一組の…泣かないで!

すっかり涙もろい印象となった木原選手が、あいさつの前にまさかの“フライング涙”。
これには三浦選手も思わず爆笑。

三浦璃来選手:
引退会見にお越しいただき誠にありがとうございます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
木原選手も涙をぬぐいながら…、
木原龍一選手:
僕自身、本当に何か特別な力を持っているスケーターではなかったと思うんですけれども、何か困ったときにいつも助けてくださる方々が僕たちの周りにはいっぱいいました。その方々のおかげで、自分たちはここまで来ることができました。本当にありがとうございました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
冒頭から早速涙。
らしさあふれる木原選手。
そして金メダルに輝いたミラノ・コルティナオリンピックについて。
三浦璃来選手:
私たちは今シーズンの初めから引退をするかもしれないという気持ちを持ちながら滑っていました。
ショートで5位スタートになってしまった時は、このままでは終われないという思いから、あともう4年やるかという話をしていたんですけど。

周囲に今シーズンで引退する可能性を伝えずに、集大成の舞台に臨んでいたという。
木原龍一選手:
(ショートプログラムで)リフトのミスが出てしまって、ショートプログラム終わった時点で泣いていたんですけども…。
オリンピックのショートプログラムではミスが響き、まさかの5位。
それでもフリーでは、完璧な演技を披露、世界歴代最高の158.13点の歴史的な大逆転で金メダルに輝いた。

木原龍一選手:
りくちゃんが僕を本当に引っ張ってくれて、りくちゃんがいなければあの試合はなかったですし、これが7年の積み重ねなんだなと思いましたし、りくちゃんからも自分たちが積み上げてきたものは絶対あるから大丈夫というふうにお話をいただいて、あらためて自分は1人じゃなくて、たくさんの方々に支えていただいて、ここまで来たんだなというのを本当に感じた試合でした。
多くの人から支えられ、つかんだ金メダル。
木原選手の話を聞く三浦選手も思わず涙があふれ、木原選手がハンカチでぬぐおうとする仲むつまじいシーンも見られた。
7年間で培った“あうん”の呼吸の場面も
さらに引退後の生活について聞かれた三浦選手は、

三浦璃来選手:
やっぱり引退して、少し生活が変わって、やっぱり寂しい気持ちもあるんですけど、やっぱりアイスショーのためには体づくりを常にしないといけないので、
木原龍一選手:
ジム行ってないじゃん!
三浦璃来選手:
はい、体作りはしないといけないです。やっぱりペア競技なので、お互い負担…
木原龍一選手:
ジム行ってないですもん!

三浦璃来選手:
筋トレします!
7年間で培った“あうん”の呼吸。
何度も息ぴったりのほほ笑ましい光景が見られた。
またパートナーにどんな言葉をかけてあげたいかを聞かれると…。

三浦璃来選手:
(ミラノ・コルティナオリンピックの)団体戦のうちわにも、お互いメッセージを書いていて、「私と組んでくれてありがとう。自分の積み重ねてきたものを信じてやれば大丈夫。私たち、“りくりゅう”らしく、“笑顔”で“スピード”でやりきろう」みたいなことを書いてたんですけど、オリンピック期間中、すごく頑張ってこられて。

木原龍一選手:
2019年に本当にりくちゃんの方からお話をいただいて、正直たぶん声をかけていただけなかったら、僕は引退していたと思うんですけども、本当にあの日声をかけてくれたことに本当に心から感謝していますし、りくちゃんとじゃなければ、やっぱり僕たちはここまで来られなかったと思います。
もう今感謝しかないですし、本当に最高のパートナーに出会えたことに心から感謝しています。
さらに競技人生を一言で言うならの問いには…。
三浦璃来選手:
「努力」かなというふうに、お互いがお互いのために努力をし合える、そういった仲になったので、つらいことも2人で乗り越えて来たのかなというふうに思います。同じ?同じ?

木原龍一選手:
同じになってしまうんですけれども、「努力」かなというふうに思います。それがなければ今の自分たちというのは、ここに座っていることができなかったと思いますし、本当にその努力の一言かなというふうに思います 。
日本スケート界に新たな歴史を刻んだ“りくりゅうペア”。
今後は指導者として後進の育成に励む。

三浦璃来選手:
生徒1人1人をきちんと見て寄り添え合える、メンタル面でもサポートができる、そういったコーチになりたいなというふうに思っています。
記者から会見スタート直後の涙は想定外だったのか聞かれると…。

木原龍一選手:
正直さすがに初めから自分が泣くことはないかなというふうに思ってたんですけど、それは本当に想定してなかったですね、泣くっていうのは。
そして最後には、ペア競技の普及を誓った。
三浦璃来選手:
これまでの時間は私たちにとって宝物であり、今後にもつながっていくと信じています。

木原龍一選手:
日本の皆様にもっともっとペアを知っていただけるように、また駆け抜けていこうと思っております。
本当にありがとうございました。
(「イット!」4月28日放送より)
