青森県で震度5強を観測した地震から一夜が明け、被害の状況も明らかになってきました。
一方でSNS上では事実と異なるデマ投稿も拡散されていて、注意が呼びかけられています。

線路脇の道路が陥没し、その穴に車の前輪部分がずっぽりとはまって身動きが取れない状態の車。
辺りには水もあふれ出ています。

ここは20日の地震で震度4を記録した宮城・石巻市。
21日朝になり、JR仙石線の踏切近くの道路の陥没と水道管の破裂が確認されました。
地震による影響とみられています。

現場は石巻市の蛇田駅からすぐ近くの踏切で、線路の手前に大きな穴が開いていて、作業員が補修作業を進めています。

青森・階上町で震度5強を、青森・岩手・宮城の各地で震度5弱を観測した20日夕方の地震。
津波警報も発表され、岩手県の久慈港では80cmの津波が観測されました。

道路や家屋への被害も複数確認され、青森・八戸市の家屋では、屋根の一部が天井を突き破る事態に。

天井の板を突き抜けるように穴が開き、柱が飛び出ています。
外から現場を見ると、隣接するビルの外壁部分が剥がれ落ちているのが分かります。
その一部が和菓子店のある家屋の屋根部分を直撃し、その重みで屋根裏の柱が落下。

当時、1階の店舗にいたという和菓子店「紅屋」の岩岡研次社長は「(Q.外壁が落ちた時は)鈍い音なんですよ、結構。ドーンって感じで。うちか3階建てだから、これで済んでるけど、1階(だけ)だったら突き抜けますよね。まあね…しょうがない。けがないだけ良かったんだよ。それしかないですね」と話しました。

今回の地震を受け、気象庁などは「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表。
4月27日の午後5時までを特別な注意の呼びかけ期間とする一方、混乱を避けるため、偽の情報や誤情報の拡散は絶対に行わないよう呼びかけています。

ところが、早くもSNSでは今回の地震に関するデマ投稿が散見される事態に。

ベトナム語による投稿は、今回のものではないとみられる揺れの映像に加え、大波が沿岸地域を襲う“フェイク動画”で構成されています。

また別の投稿は、東日本大震災の津波映像を今回の地震の津波であるかのように使用。

そして、約200万回も閲覧されている投稿で「衝撃的…今回のM7.4の地震を受けて日本沿岸に津波の第一波が到達する映像」という説明文ととともに使われているのは、2025年のカムチャツカ半島付近で起きた地震の津波映像とみられます。

この投稿のリプライ欄には「なぜウソをつくのか、これはきょうの出来事ではない」といった指摘がある一方、海外からはこの投稿を事実と思ってしまったかのようなコメントも。

こうしたSNSのデマ投稿について、日本大学危機管理学部・福田充教授は、海外からのものが多いとしたうえで、「インプレッションを稼ぐ、再生回数を稼ぐことにより利益を得られる。世界中のユーザーがやっている。日本での災害も、こういう情報を世界で流せば多くの人が見てくれて、これ本当なんだろうか?ウソなんだろうか?ということが曖昧であればあるほど、人々は話題にしたり拡散してしまう」と話します。

また福田教授は、デマ投稿に惑わされないためには投稿された動画が過去にも使われていないかなどを調べることが重要だとしたうえで、「本当にその情報を拡散してる人、発信している人が信用できる人なのか。ひとつの情報だけで判断しないで、他の信頼できるメディア・情報と比較してみる(のが重要)」と指摘しています。