北海道で有毒植物のイヌサフランをギョウジャニンニクと間違えて食べたとみられる人が死亡しました。札幌市は山菜シーズンの本格化を前に、有毒植物の誤食に注意するよう呼びかけています。
札幌市によりますと、4月8日、札幌市内に住む70代の女性が、自宅の庭に観賞用に植えていたイヌサフランをギョウジャニンニクと間違って調理し食べたということです。
女性は病院に救急搬送されましたが、その後死亡が確認されました。
食べ物からイヌサフランに含まれる有毒成分のコルヒチンが検出されたことから、札幌市保健所はイヌサフランを食べたことによる食中毒と断定しました。
札幌市保健所によりますと、イヌサフランはギョウジャニンニクと見た目がよく似ていますが、猛毒の成分「コルヒチン」を含んでおり、誤って食べると嘔吐や下痢、呼吸困難などの症状を引き起こし、最悪の場合、死に至ることがあります。
北海道では毎年、春から初夏にかけて山菜採りがさかんに行われますが、有毒植物をギョウジャニンニクやニラなどの食用植物と誤って採取し、食中毒になるケースが後を絶ちません。
北海道でイヌサフランによる食中毒事故は、過去5年で今回のケースも含め計6件起きていて、食べた7人のうち5人が死亡しています。
イヌサフランとギョウジャニンニクの見分け方について、札幌市は「ギョウジャニンニクには特有のニンニクのような強いにおいがあるが、イヌサフランにはにおいがない」と説明しています。また、ギョウジャニンニクは茎の根元に赤紫色の薄皮があるのに対し、イヌサフランにはこうした特徴がないということです。
札幌市保健所は、食用と確実に判断できない植物は「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」ことを徹底するよう呼びかけています。札幌市は山菜の見分け方などを紹介する講習会を開催する予定で、詳細は市のホームページで確認できます。山菜採りを楽しむ際は、図鑑や専門家の情報を参考にし、少しでも迷った場合は口にしないことが大切です。