6月に開幕するサッカーのワールドカップで、アメリカのニューヨーク中心部と決勝戦などが行われる近郊のスタジアムを往復する鉄道の試合日の運賃が、通常の12倍近い値段に引き上げられることになりました。
鉄道を運行するニュージャージー州の交通当局は17日、ワールドカップの決勝戦など8試合が行われる「ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム」への交通手段や運賃の詳細を発表しました。
それによりますと、試合当日、ニューヨーク市内などからスタジアムへ「鉄道」を利用した場合、通常12ドル90セント=日本円にして2000円あまりの料金が12倍近い、約2万4000円になり、観戦チケット保持者にのみ切符が販売されるということです。
また「公式シャトルバス」を利用する場合は、往復で80ドル=日本円にして約1万2700円となり、「ライドシェア」も限定的に利用可能だとしていますが、通常より割増料金が見込まれるとしています。
一方、「車」の場合、一般客はスタジアム敷地内の駐車場を利用できず、徒歩で17分離れた「プレミアム駐車場」を利用することが可能ですが、利用料金は225ドル=約3万6000円になります。
今回の運賃引き上げについて州知事は声明を出し、「FIFA(国際サッカー連盟)は観客の輸送費を一銭たりとも出さず、スタジアムでの一般車両による駐車を禁止した。通常のイベント時の4倍もの観客を輸送する重責が交通当局にのしかかり、少なくとも4800万ドル(=約76億円)の追加費用が発生することになった。一方、FIFAは110億ドル(=約1兆7500億円)もの収益を見込んでいる」と批判しています。