京都・南丹市で3月23日から行方不明となっていた安達結希さん(11)が、山林で遺体となって発見されました。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、結希さんと同居していた戸籍上の「養父」・安達優季容疑者(37)。
「私のやったことに間違いありません」と容疑を認めています。
さらに捜査関係者によると、逮捕前の任意の取り調べに対し「衝動的に首を絞めて殺してしまった」という趣旨の供述をしていることも明らかになりました。
そして警察は18日午前、自宅から約2キロ離れた公衆トイレ周辺を調べています。
一方、結希さんの死因はいまだ不詳です。
関西テレビ「ドっとコネクト」に出演した、中央大学法科大学院教授の野村修也弁護士は「一番事件において訴える力があるのはご遺体」と指摘し、死因を特定する難しさを解説しました。
■ 自ら通報しチラシも配っていた安達容疑者
今回の事件で結希さんが行方不明になった前後の安達容疑者自身の行動を振り返ると…。
行方が分からなくなった3月23日、安達容疑者は自ら110番通報。
その後、結希さんの情報提供を求めるチラシを配布していました。
行方不明から3日後には家宅捜索が行われ、容疑者立ち会いのもと自宅敷地内の車の中なども調べられていたといいます。
“息子”を探すチラシを受け取ったという人々が安達容疑者に感じた印象はさまざまな「違和感」でした。
「『怖いぐらい冷静だったかな』って思うぐらい。冷静だったもんだから、支援団体の方かなって思ってしまう感じでした」
別の人物も「淡々とされてたので、特に熱心に探してるというふうには思わなかった。『もうちょっと目立つとこ貼りましょうか』って声かけさせてもらったんですけど、『はあ』みたいな感じだったんで。『えっ』とは思いましたけど、お父さんだとしたらすごい違和感ですよね」と振り返っています。
■遺体は複数回移動 遺留品は離れた場所で“バラバラ”に発見
警察の会見によると、3月23日の朝から今月13日の夕方までの間、安達容疑者は市内の山林などで遺体を“複数回”移動させていたとみられています。
共犯がいるという供述はありません。
小学校から西へ約3キロの地点では行方不明から6日後に通学カバンが発見され、靴が見つかった場所と遺体の発見場所は約4キロも離れていました。
のべ約1000人が投入された捜索でも有力な目撃情報はなく、防犯カメラでも確認できなかったといいます。
元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は、「警察が安達容疑者の『結希さんを学校に送った』という説明に矛盾を感じており、かなり早い段階で容疑者として浮上していたと思われる」と指摘。
進展の大きなきっかけは通学カバンの発見で、第三者の関与の疑いが強まったと推測しました。
■スマホ・ドラレコ解析が突破口に…しかし死因はいまだ“不詳”
今回の事件で捜査の突破口となったのは、科学的な捜査でした。
スマートフォンの位置情報やドライブレコーダーの履歴を解析し、容疑者の移動経路を特定。
その情報をもとに捜索範囲を絞り込んだ結果、遺体や靴の発見につながったとみられています。
一方、司法解剖の結果、現時点で死因は「不詳」とされています。
野村修也弁護士は、遺体の腐敗状況などで「司法解剖の結果が必ずしも明確には出てきていない」と説明し、警察側は遺体を慎重に調べているのではないかと推測しました。
【野村修也弁護士】「首を絞めたということになりますと、首の近くの骨が折れていたりする可能性がある。一番、事件において訴える力があるのはご遺体なんです。ご遺体の声が『自分が絞められました』と語っているかどうかを丁寧に調べている」
■ 残された謎と今後の捜査
こうした中、18日警察は自宅から約2キロ離れた公衆トイレ周辺を新たに調べています。
また、この事件をめぐってはSNSなどで真偽不明の情報が多数拡散されていました。
これに対して「SMAP×SMAP」などの元放送作家・鈴木おさむ氏は誤情報による“二次被害”を懸念しました。
【鈴木おさむ氏】「警察が調べてることはすごく非常に繊細な部分もあるとは思うんですけど。一方、ネットの方で本当にいろんな噂が出すぎて、僕もネットニュースが普通のニュースのように流れちゃって、間違ったことを信じちゃってることも結構あるんですよ。
もう正直どこ行ってもこの話になる中で、警察側も、もちろん繊細だということは分かるんですけど、ある程度分かったことはちゃんとお伝えしていただいて。
(警察も)違うことは違うと言ってるんですけど、はっきりさせて欲しいなって思ってしまいます。二次被害、三次被害が出ちゃうんじゃないかな」
注目度が高いために様々な憶測が流れている中、この事件の背景に何があったのか、分かっていない点が多数残っています。
(関西テレビ「ドっとコネクト」2026年4月18日放送)