2022年、知床沖で遊覧船が沈没し、運航会社社長が業務上過失致死の罪に問われている裁判で、検察側は禁錮5年を求刑しました。
2022年4月、知床半島沖で遊覧船「KAZU1」が沈没し、乗客乗員20人が死亡、6人が行方不明となっている事故です。
「いま裁判所の前で深く礼をしました。これから11回目の裁判が始まります」(沼田海征記者)
知床遊覧船の社長・桂田精一被告は、悪天候が予想される中で船を出港させたとして、業務上過失致死の罪に問われています。
11回目となった4月16日の裁判で検察側は「悪天候が予測された中、出航させることは、乗客を危険にさらすことだと予見が可能であり、中止する義務があったのは明らか。まさに人災ともいえる重大事案」として禁錮5年を求刑しました。
この求刑について、行方不明となっている小柳宝大さんの父親は、
「本当だったら(禁錮)5年かける26人分です。それくらいのことだと私は思います」(小柳宝大さんの父親)
と話しました。
小柳さんの父親は4月16日の裁判で乗客家族の1人として意見陳述し、苦しい胸の内を語りました。
「悔しくて、辛すぎて、悲しすぎて、怒りで胸が詰まって張り裂けるほど苦しい思い」
「裁判官のみなさまどうか誰もが納得できる判断をお願いします」(ともに小柳宝大さんの父親)
裁判の争点は、安全統括管理者と運航管理責任者だった桂田被告が事故を予測できたか。「予見可能性」の有無です。
2025年の初公判で桂田被告は「私に罪が成立するかわかりません」と話し、弁護側は「事故は予見できなかった」などと無罪を主張しています。
裁判は4月17日で結審し、6月17日に判決が言い渡される予定です。