福岡県内では16日、3つの観測地点で気温が25度以上の夏日となりました。

そんな中、夏に欠かせないエアコンに異変が起きています。

◆記者リポート
「エアコン売り場、涼しいですね。ここでもそこでもあそこでも、客が頭を悩ませています」

まだ4月だというのに、福岡市博多区の家電量販店では多くの客がエアコンの買い替えを検討する姿が見られます。

◆来店客
「『お得なタイミングで買えるかな』と思って、初期費用重視で来ました。2027年以降は売れないようなモデルを買おうと思っています」

お得なタイミング?2027年以降は売れないモデル?…。

一体なぜ今エアコン売り場が沸いているのか、担当者に話を聞きました。

◆ヨドバシ博多 原田清介さん
「国が『2050年に向けて、温室効果ガスを減らすために節電しましょう』というところで、『省エネ基準』を超えたエアコンしか販売されなくなる」

多くの客が訪れていた理由、それは2027年4月からエアコンの省エネ基準が強化され、比較的安い現在のスタンダードモデルが販売されなくなるためで、「2027年問題」とも言われています。

比較してみると…。

◆ヨドバシ博多原田さん
「『省エネ基準』満たす機種はダイキンなら6~8畳用でだいたい30万円から。2027年に無くなるモデルがエントリーモデルで10万円前後からになる」

新基準のモデルになると、価格が約2倍に跳ね上がるのです。

夏本番を前に、そして安価なスタンダードモデルが買えるうちに…。

店を訪れた男性は、約1時間にわたってエアコンとにらめっこしていました。

◆購入を迷う男性
「今、使っているエアコンが18年でいつ壊れてもおかしくないし、『2027年問題』で値段が上がるから、新基準になる前に買い替えかなと思って」

18年使い込んだエアコンを買い替えるため店を訪れたという男性。

初期費用の安いスタンダードモデルか、長期的な電気代を見越して、高価だが省エネ性能のいい新基準モデルか、悩みに悩んでいました。

◆従業員
「今みたいな価格では、ゆくゆくはお買い求めいただけない可能性がある」

◆購入迷う男性
「(格安モデルと省エネモデルが)10万違ったらね…」

出した答えは…。

◆購入迷う男性
「悩みました、安い買い物ではないので。新基準だと4~5万円高いんですよね」

2027年には買えなくなる21万円のスタンダードモデルを一括で購入しました。

「2027年問題」が迫る中、エアコンを買い替える適切なタイミングはいつなんでしょうか?

買い替えのタイミングは…店頭価格で比べると

エアコンの「2027年問題」で気になるのは買い替えのタイミングです。

取材をした福岡市の「ヨドバシ博多」のエアコンの店頭価格を現在の基準と新基準で比べてみます。

例えば6畳用だと現在の基準のものは10万円から20万円ほどですが、省エネ基準が強化された新基準対応になると25万円から35万円ほどと、ほぼ倍の価格となります。

省エネ性能が高いと部品代などにコストがかかって、どうしても高値になってしまうということです。

一方で、毎月のランニングコストも気になります。

電気代をみると、使用頻度などにもよりますが新基準のものは年間で1万円から1万5000円安くなるという試算もありますので、新基準のエアコンを耐用年数の目安である10年間使ったとすれば、単純計算で15万円ほど節約できる可能性があります。

そして福岡県内の自治体によっては「省エネ家電」の買い替えに補助金を出しているところもあります。

篠栗町では4月1日以降に購入したエアコンを含む省エネ家電を対象に最大7万円の補助金の交付しています。

大牟田市でも、5月1日以降に市内の販売店で買い替えたエアコンなど省エネ家電を対象に最大5万円の補助を出すということで、こうした制度もうまく活用しながら購入を検討するのがよさそうです。

テレビ西日本
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