新入社員が配属される季節。歓迎会をめぐり、広島に住む20代から40代までの街の声を集めると、「緊張する」「仲間入りを実感できる」「コロナ以降減った」といった世代ごとの本音が浮かび上がった。歓迎会の受け止め方と参加実態を整理する。
20代:「動くこと」に意識が行き、緊張が勝る
20代は歓迎会を「緊張する場」として表現している。新人は配膳や飲み物の対応などで動くことが求められ、その対応に気を取られてしまい、会話の内容が頭に入ってこないこともあるという。楽しい場所というより気を使う場。
30代:「仲間入りをできたと感じた」「誘うことに慎重になる世代間ギャップ」
30代からは歓迎会を受け入れつつも、誘う側の姿勢に変化があるとの声が出た。「自分の時は歓迎会があり、社会人の仲間入りを感じられた」と振り返る一方で、現在はハラスメントへの配慮などで積極的に誘わなくなってきたという。また、若い世代が「ごはんに行きたい」という意思表示が少なく、実際に誘ってほしいという意図を読み取りにくいという見方もある。
コロナ以降の変化と参加の壁
歓迎会や飲み会自体が減ったという声もある。ある30代は「いつからか飲み会自体がない。コロナあたりから」と述べ、新入社員から「うっとうしいと思われたくない」「あまりしゃべらないので話しかけにくい」といった理由で必要最低限の関係にとどめる傾向を指摘した。40代からは、断りやすさの変化が挙げられ、自身が新人の時は歓迎会を断りにくかったが今は「やめときます」と断られるケースもあったという。
街の声を聞いた取材者のまとめ
取材した辰已麗アナウンサーは、歓迎会を「気を使うけれど必要な場所」と表現する人が多かったとまとめている。歓迎会は一つの行事であり、単に「楽しいかどうか」で評価されるものではないという受け止め方が見られる。
参加実態の数字
民間企業の調査では、Z世代のおよそ35%が直近1年で職場の飲み会に一度も参加していないという結果が示されている。参加経験の有無は世代や職場の雰囲気、誘い方の違いなどが影響しているようだ。
歓迎会に対する受け止め方は世代ごとに異なる。新人は気を使い緊張する場と感じ、30代は社会人の仲間入りを実感しつつ誘い方に慎重さが出ている。コロナ以降、飲み会自体が減少し断りやすさも増えた。歓迎会は単なる「楽しい宴」ではなく、職場の関係性やコミュニケーションのあり方を映す行事といえる。
テレビ新広島
