中東情勢の緊迫化によりドバイ経由の花の空輸が滞り、卒業式シーズンに欠かせないバラが約2割値上がりしている。石油由来のポリエステルへの影響も懸念され、新入生の制服が約10%値上がりする可能性がある。福島・いわき市では重油の供給が滞り、温浴施設が露天風呂の使用を休止しているが、状況が続けば休館せざるを得ないという。

ドバイ空港経由のバラの仕入れ値が急騰

中東情勢の緊迫化…その影響は、店頭に色鮮やかな切り花が並ぶ「生花店」にも及んでいた。

年度末の今はまさに卒業式シーズンの真っ最中だ。

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取材班:
今は何の作業を?

Green&Flower Studio Li-an・沖中洋介さん:
卒業式の式典花。壇上の横に飾るお花を作っているところです。

人生の門出を彩る式典に欠かせないバラの花。18日の値段は1本約600円だが、今、急激に値上がりしているという。

Green&Flower Studio Li-an・沖中洋介さん:
普段はこんなに高くないんですけど、450円とかそのくらい。だいたい2割くらい上がっている。ボン!って上がった感じ。16日に。

その原因は、海外からの輸入ルートにあった。

Green&Flower Studio Li-an・沖中洋介さん:
ドバイ(空港)が1回止まった。ドバイを中継地点に花が入ってくる。そこを中継しないで違うルートを通ると輸送費が高くなったり。

海外で生産された花の多くは、世界屈指のハブ空港である「ドバイ国際空港」などを経由し空輸される。空港が攻撃を受けたことでバラの供給量が減り、仕入れ値が高騰していた。

花の卸売り「大田花き」が3月上旬に扱ったバラの平均単価は1本131円で、2025年の同じ時期に比べて17%高くなっていた。

さらに5月に迫る母の日にも影響が及ぶ恐れがある。

Green&Flower Studio Li-an・沖中洋介さん:
母の日のカーネーション、最近輸入のものが質もよくたくさん入る。長引いたらやばいなと。

今の状況が続けば、母の日のカーネーションの値上げも避けられないという。

Green&Flower Studio Li-an・沖中洋介さん:
母の日は特にカーネーションに代わるものがないから。1本800円とか1000円になったら、お客さん買ってくれるのかなって。

影響は学生の制服や温浴施設にも…

そして、新年度に向けての不安の声はこんなところでも起きていた。

18日、出来上がったばかりの制服を「ユニフォームスタジオ調布店」に取りに来たのは、新中学1年生の家族たちだ。

新中学1年生の親:
今回は必ず買わなきゃいけないもので8万円ちょいくらい。

制服の生地の多くは、丈夫で軽い「ポリエステル」が使われている。これは石油由来の合成繊維のため、今後、原油高騰の直撃を受ける恐れがある。

ユニフォームスタジオ代表取締役・齊藤匡識さん:
原料はナフサといって石油から作られるので非常に影響力は大きい。半年あったら十分に影響はあると思います。

発注済みの制服には影響は出ていないが、来年の新入生の制服が約10%値上がりする可能性があるという。

新中学1年生の親:
制服は思ったより高かったので、下にも娘がいるのでお下がりも使えないし困ります。

原油の安定供給への懸念が高まる中、福島・いわき市の温浴施設「いわき健康センター」では、湯を沸かすための重油の供給が滞り、今週から露天風呂の使用休止を決めた。

いわき健康センター・宮野由美子代表:
露天風呂は熱放出が非常に大きいので、こちらの方はお休みしています。とにかく重油を節約して、できる限り少量で済むように。

さらに一部のジェットバスを水風呂にするなど対策を講じ、重油の在庫でやりくりする状況になっている。

しかし、この状態が続けば来月上旬には休館せざるを得ないという。
(「イット!」3月18日放送より)

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