松本市議会(長野県)は、3月16日、職員への迷惑行為・いわゆる「カスタマーハラスメント」を防ぐ条例案を可決した。悪質な場合は、氏名や行為内容をホームページで公表することもできるとしていて、長野県内の自治体では初めてだという。
“カスハラ”防ぐ条例案が可決
松本市議会 阿部功祐議長:
「賛成多数で可決します」
3月16日、松本市議会で賛成多数で可決されたのは、職員に対する迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメント、カスハラを防ぐ条例案。
「謝罪の強要」「高圧的・威圧的言動」「正当な理由のない要求」など11の行為を禁止行為と定めている。
行為が確認された場合、報告を受けた市長が行為をやめるよう勧告や命令を発出。
命令に従わないなど悪質な場合は氏名と行為内容をホームページで公表することができるとしている。
市職員の約55%「カスハラ受けた」
松本市によると、県内の市町村でカスハラ防止に関する条例案が可決されたのは初めてだという。
松本市 臥雲義尚市長:
「カスハラという社会課題に対し、毅然とした態度で臨むこと。市民と行政が互いに敬意を払い、支えあう土壌を育むこと。今回の条例を指針として、公正で適正な行政運営の徹底と民間企業に対する普及の促進を図る」
市によると、2024年11月に行った調査で、職員の約55%が市民や来庁者からカスハラ行為を受けたと回答。
市は、有識者による検討委員会を設け、条例制定に向けて検討を重ねてきた。
松本市カスタマーハラスメント対策室・塚田喜代志室長:
「職員が体調を崩したり、場合によっては退職してしまう状況も出てきておりまして、職員が安全で安心して働ける環境を確保することで市民サービスの向上につなげ、市民の皆さまに質の高い行政サービスを提供できることを目指して」
「いいこと」「やられる方も理由が」
県内初となる「カスハラ防止条例」に市民は―。
70代女性:
「いいことですねと思いました。もしそういう人がいたら(カスハラがあったら)やだなと思うからいいのでは」
70代女性:
「気に入らないからと暴言吐くことも怖いよね。(条例により)そういう火種を消していかないといけないのでは」
80代男性:
「(氏名の公表は)あんまりよくないね。(どうして?)個人情報だし。ちょっと考えもんだね、もっと上の方で対応する、職員の指導とか」
50代女性:
「カスハラと言っているが、やられる方もそれなりに理由がある。そこはお互いさまでは。(こういった条例が)広まるのは風潮なので仕方がないのでは」
松本市のカスハラ防止条例は4月1日に施行される。
