佐々木恭子アナウンサー:
10月27日の「ソレ!が知りたい」のテーマは「どうなる携帯電話の料金」。

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携帯電話料金の値下げに向けた行動計画を発表

佐々木恭子アナウンサー:
総務省は10月27日、携帯電話料金の値下げに向けた行動計画を発表しました。ポイントは3つ。

まずは大手の会社が格安スマホ会社に回線を貸す際の回線使用料をまず引き下げようという行動計画が発表されています。

また、携帯大手のキャリア同士でも番号をそのまま乗り換えられるようにネット手続きを無料化する。

また乗り換えた場合にもメールアドレスをそのまま続いて、前に使っていた会社から今使う会社に関してそのままメールが転送される。

佐々木恭子アナウンサー:
使いやすくなると思います。今はちょっと煩雑ですよね。狙いは回線を貸す際の料金が引き下げられることによって、格安スマホ会社同士の競争が起きる。

それがユーザーにはメリットがあるのではないかということと、乗り換えがしやすくなるということでまた大手のキャリア同士でも競争を促されるのではないか。

佐々木恭子アナウンサー:
また総務省では料金プランや乗り換え手続きが分かりにくいという声があります。これを受けて分かりやすく納得感のある料金、サービスを実現するほか、乗り換えを円滑にするために固定のネットとそして携帯のセット割引などを検証していく。これを秋までに実施するとしています。

加藤綾子キャスター:
少しずつですが具体的に見えてきましたが、本当にこの料金プランとか乗り換え手続きって分かりづらいです。本当に分かりやすくしてほしいです。

佐々木恭子アナウンサー:
アクションプランを受けまして大手3社は今後どんな動きを見せるのでしょうか。スマホ・携帯ジャーナリストの石川温さんに伺っていきます。

大手キャリアが展開する低価格のサービス帯のサブブランドなどに20ギガで3000円くらいのプランを設定するのではないかという風に見られています。ただいずれにしても自分に合ったサービスを選ぶ必要はあります。比較検討して選んでください。そこは委ねますということです。

加藤綾子キャスター:
自分に合ったプランをどのように選べばいいのでしょうか。

どれくらい安くなるのか携帯ショップで検証

木村拓也 アナウンサー:
乗り換え悩みますね。携帯ショップの「携帯の王子様」に来ています。最初にその現場レベルでのアクションプランの受け止めについてお伺いしたいと思います。どのように感じていらっしゃいますか。

携帯の王子様・小財仁統括店長:
そうですね。我々の目線から申し上げますと、やはり肝心な下がり幅ですね。実際にいくら安くなるのか、何割引とかその辺がどうなってくるかによって今後の動きが決まってくるのかなという印象です。

木村拓也 アナウンサー:
まだそこまで具体的なものは出てないですね。実際に私の携帯を例にお話をします。9月の大手キャリアを使用して約1万2000円くらいです。仕事で大容量のデータを使っており、オプションのプランがいろいろ入っていると約1万2000円です。この料金は一般的な値段ということですね。これを格安SIMに変えた場合はどれくらい安くなるのでしょうか。

携帯の王子様・小財仁統括店長:
まずはこの17ギガプラン3980円に足りない分の3ギガをチャージして頂きますと約7600円です。

木村拓也 アナウンサー:
現状と比較して約4000円安くなる計算だということです。

木村拓也 アナウンサー:
ただ実はソフトバンクも大容量プランの検討で5000円以下というのも検討中。こうなりますと大手キャリアも格安SIMより安いという見方もできますが、いかがですか。

携帯の王子様・小財仁統括店長:
そうですね。具体的に先ほど申し上げた通り、下がり幅ですね。このあたりが決定してくると、それに伴って格安SIMのほうも合わせて値引きが入る可能性がもちろんあります。

木村拓也 アナウンサー:
これはもともと1万2000円で、どのようにするか迷います。

携帯の王子様・小財仁統括店長:
そうですね。実際の各社の新料金プランが出そろった段階で、ご検討いただければよろしいかなと思います。

木村拓也 アナウンサー:
ずばり価格競争などがこれからもしかしたら激しくなってきた場合、あとは皆さんがどれくらいのデータを使っていくのか。それぞれに合ったプランもあると思うのでそれを見極めるということがやはり、一番重要なのかなというような感じもしますが、私はしばらく悩みます。

課題はキャリアショップ減少や5Gエリア拡大の遅れ

加藤綾子キャスター:
期待感が高まりますけれども、具体的なプランが出てからしっかりと悩みたいと思います。10月27日、発表されたアクションプランでは乗り換えの手数料をなくす、格安スマホ会社の回線使用料を値下げすることなどが盛り込まれました。

しかし、携帯料金の値下げを巡っては課題もあります。収益が下がることによって、キャリアショップが減少。困ったときの相談場所が少なくなってしまうのではないか。それから今とても力を入れている5Gエリアの拡大に遅れが出てくるかもしれない。こういった懸念もあります。

(「イット!」10月27日放送分より)