ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、アメリカの衛星通信サービス「スターリンク」の利用制限によって、ロシア軍のドローンを一部迎撃できなくなったと明らかにし、通信機能の完全な回復を求めました。
スターリンクを巡っては、ウクライナ側は、サービスを提供するアメリカのスペースXが突然、利用を制限し、軍事作戦に支障が出ていると非難しており、復旧を求めていました。
ゼレンスキー大統領は16日、ベルギーで開かれたEU=ヨーロッパ連合の首脳会議後の会見で、スターリンクの利用制限について、通信機能は回復しつつあるものの、完全には元に戻っていないと説明しました。
ゼレンスキー氏によりますと、ロシアのドローンが時速400キロを超える速度で飛来するのに対し、スターリンクの速度の上限は時速70キロに引き下げられたということです。
さらに、最前線の兵士にドローンで食料や水を届ける活動にも支障が出たとして、「補給する能力と、民間人を守る能力が奪われた」と訴えました。
また、ゼレンスキー氏は、スターリンクをロシア国内への攻撃には使用していないと強調しました。
