11月、静岡県で開催される大道芸ワールドカップ。その大会プロデューサーを務める男性が外国人を差別するような発言をしていたことが発覚した。

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「今、中国とか見ているとルール無用の悪党たちみたいな感じ」
こうした発言を受けて、大会の実行委員会は、7日、会見を開き、プロデューサーである奥野晃士氏(53)の解任を発表した。

世界各国のパフォーマーが集まり、一流の技を披露する大道芸ワールドカップ。11月、3年ぶりに開催される予定で、2022年はコロナ対策として出場者が国内在住者に限定される。

講習会で外国人に対する差別発言「ルール無用な悪党たち」

こうした中で9月に行われたボランティア向けの講習会。実行委員会の奥野晃士プロデューサーから外国人を差別するような発言があった。

大道芸ワールドカップ実行委員会・奥野晃士プロデューサー:
今、中国とか見ていると彼らの戦い方は“超限戦”限度のない戦い。ルール無用な悪党たちみたいな感じにどうしてもなっている。今に始まったことじゃない。

また、奥野プロデューサーが配布した資料には中国のことわざとして「中国人は一人だと龍だが、二人だと虫になる」と記されていた。

講習会の参加者は「外国籍のアーティストやスタッフはこれまでも今も多く関わってくれている。プロデューサーの発言や資料に書かれていたことは不快感しかなく許されることではない」と話した。

「私の完全な間違い」Twitterと会見で謝罪

批判の声を受け、多くのプロデューサーは自身のTwitterで「この度は、大道芸W杯内部講習の資料に偏った内容を掲載し、それが「大道芸W杯」そのものの思想であるかにように紹介したのは私の完全な間違いでありました。心よりお詫びし、撤回させていただきます。また後日改めて謝罪させていただきます。」(原文ママ)と謝罪。

解任が発表された実行委員会の会見にも出席し、謝罪した。

大道芸ワールドカップ実行委員会・奥野晃士プロデューサー:
私の考えがあたかも「大道芸ワールドカップ」の理念であるかのように誤解を与えてしまったことを本当に申し訳なく思っております。

今回の事態を受け、実行委員会の杉山委員長も引責辞任。大会の開催については、参加者やスポンサーなどと話し合い検討するとしている。

(「イット!」10月7日放送分より)