衆院選、3つのポイントに注目集まる
いよいよ衆院選が始まろうとしている。今回の選挙は、自民党と日本維新の会が連立を組んで初めて迎える国政選挙となり、これまでの自公政権時代とは対決の構図が大きく変わっている。
県内の選挙情勢には大きく3つのポイントがある。まず注目すべきは「公明の組織票の行方」、次に「維新の選挙協力」、そして「自民分裂選」という構図だ。これらの要素が絡み合い、県内の選挙結果に大きな影響を与える可能性が高い。
公明票の行方が焦点に
立憲民主党と公明党が新党「中道改革連合」を立ち上げたことで、長年自民党とともに選挙を戦ってきた公明党の組織票がどこへ行くのかが大きな注目点となっている。

立憲民主党県連は今月20日、公明党県本部を訪れ、選挙協力を要請。新党・中道改革連合から立候補を決めた1区の山氏、2区の越川氏への協力を取り付けている。

公明党県本部の佐藤則寿代表は「公明党県本部としては全力で中道の候補者を推す」と明言している。

前回の衆院選富山1区の結果を見ると、当選した田畑氏と比例復活を果たした山氏はわずか738票差という接戦だった。公明党の組織票は富山1区で1万票あまりあるとされ、当時、公明党は田畑氏を推薦していた経緯がある。
しかし、この1万票が今回、自民党の候補から中道の候補にすんなりと移るかは不透明な状況だ。公明党の支持者が、これまで協力体制になかった立憲系の候補者を支持するとは限らないためだ。
維新の動向も注視
2つ目のポイントは維新の選挙協力の有無だ。

今回、政党間では自民党と維新は選挙協力を結んでいない。実際、大阪などでは多くの選挙区で自民と維新が戦う構図となっているが、県内3つの小選挙区では維新は候補者を擁立していない状況だ。

連立を組む自民党の応援に回るのかが注目されるが、富山維新の会代表の柴田巧参院議員は取材に対し、「きょうの午前時点で自民から声掛けがなくタイムオーバー。選挙協力せず比例での戦いに専念する」としている。
自民党内の分裂も
そして自民党にとってさらに厳しい材料となるのが、富山1区での「自民分裂選」だ。


富山1区では、県連と富山市連が擁立した中田氏が公認され、23日朝も富山駅前で街頭活動を行っていた。一方、自民党の組織内には、今回無所属で出馬する田畑氏を支持する人も一定数存在している。
自民党支持層の票が割れる分裂選挙となるのは確実な情勢で、自民党が議席を死守できるかが最大の焦点となっている。
新たな政治勢力図の形成なるか
今回の衆院選は、自公政権の終焉と自民・維新連立という新しい政治体制の下での初めての国政選挙となる。富山県内の選挙区でも、これまでにない構図での戦いが繰り広げられる。
公明党の組織票の行方、維新の動向、そして自民党内の分裂という3つの要素が複雑に絡み合い、選挙結果に大きな影響を与えるとみられる。
今後の選挙戦の展開に注目が集まる。
(富山テレビ放送)
