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プレスリリース配信元:株式会社SENTAN Pharma

  株式会社SENTAN Pharma(福岡県福岡市、松原 正東 代表取締役)は、同社が開発を進めているエリスロマイシン徐放性製剤について、歯周病の治療と骨再生を同時に可能な治療薬としての活用が示唆されることを発見しました。

エリスロマイシン徐放性製剤

  マクロライド系抗菌薬の一つであるエリスロマイシンは、抗菌作用とともに免疫の調整や炎症を抑える作用を持つとされており、肺炎や歯周炎などの粘膜疾患治療に対して頻用されています。徐放性製剤は投与回数の低減などで患者様の負担を軽くし、QOLを向上させるニーズの高い製剤です。当社のマイクロ粒子化技術によりエリスロマイシンの徐放性 (体内で徐々に薬物を放出する) 製剤の開発に成功しました。

研究背景

  歯周病は多くの大人がかかる病気で、歯を失う大きな原因となります。また、重度の歯周病などで手術を行った場合、骨が大きく失われることがあります。現在、骨を再生させる治療法はいくつかありますが、骨の回復が十分でなかったり、炎症や細菌感染に対して効果が弱かったりすることが課題となっています。特に年齢を重ねた方では、骨の再生が進みにくいことが知られています。
  新潟大学を中心とした研究チーム※1は、骨の吸収及び破壊にはDEL-1と呼ばれるタンパク質が重要であることを発見しました。DEL-1が炎症によって減少すると骨吸収が認められますが、マクロライド系抗菌薬は減少したDEL-1を再誘導し、骨吸収を抑制することが明らかになっています。DEL-1は骨の吸収抑制のみならず、骨の再生にも重要であることが知られています。DEL-1は加齢とともにその発現量が減少することがわかっており、それが一因となって中高年以降になると歯茎の炎症が起きやすく、骨が溶けやすくなると考えられています。※1 Maekawa T et al, Nat Commun, 2015, JCI Insight, 2020
  マクロライド系抗菌薬には様々な薬剤がありますが、その中でもエリスロマイシンは長期に渡って使用されている実績があり、安全性が確立されています。そのエリスロマイシンをマイクロ徐放製剤にすることで、患部に直接作用させDEL-1の再誘導のみでなく、抗菌効果も期待できるため、治療時に全身へ抗菌薬を使う必要がありません。これにより、近年問題となっている「抗菌薬が効きにくくなる(薬剤耐性)」という課題の解決にも貢献できると考えられます。さらに、骨や歯を支える組織の再生に必要な量は、通常の抗菌効果を期待する量よりもごく少量で済むことも分かっています。これにより、より安全で効率的な治療が期待されています。

研究結果

  当社は、新潟大学 前川准教授との共同研究において、1週間にわたり徐々にエリスロマイシンを放出する徐放製剤を開発しました。投与直後にエリスロマイシンが1日以内に放出されてしまう「初期バースト」を約10%に抑えることができ、1週間にわたる連続した良好な徐放性が示されました。



〆エリスロマイシンマイクロ徐放製剤 In vivo放出性評価
マウスの組織や細胞を使った実験では、以下のことが示されました。 
(※ 徐放製剤5=エリスロマイシンマイクロ徐放製剤)






〆骨吸収抑制作用徐放製剤5投与後21日においてマウスの細胞で骨レベルを計測したところ、顕著な骨吸収抑制作用が認められました。





〆DEL-1誘導能評価 徐放製剤5投与後9日目におけるマウスの組織では、DEL-1 の発現量が有意に高く、強いDEL-1誘導能が認められました。






〆破骨細胞抑制効果マウス歯槽骨中の破骨細胞がエリスロマイシンにおいて抑制されたことが認められました。






〆骨形成作用骨形成能を有する細胞の顕著な増加が認められました。





<株式会社SENTAN Pharma について>
SENTAN Pharmaは独自のナノ・マイクロ粒子化の基盤技術である「SENTANプラットフォーム」を軸に、医薬品をはじめ、健康食品「玄米フーディクル」や畜水産飼料「ハイガンマオリザミール」など、幅広い分野に事業を展開し、微粒子化によって社会環境をより良くする事を目指している。
https://www.sentan.co.jp/

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本件に関するお問い合わせ先
株式会社SENTAN Pharma  E-mail: hm@sentan.co.jp
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