高市首相は1月19日、衆議院を解散することを表明し、解散総選挙は1月27日公示、2月8日投開票の日程で行われることとなった。解散から投開票まではわずか16日間という戦後最短の日程となる中、新党の結成や真冬の選挙戦など各陣営は急ピッチで対応を進めている。
「地域の声は戸惑い…」新党への対応に追われる立憲
1月17日、新潟市中央区で開かれた立憲民主党県連の緊急常任幹事会。ここで説明されたのが、立憲民主党と公明党による新党・中道改革連合の結成についてだ。
県連代表の西村智奈美衆院議員は「衆議院議員は20日までに、手続き上、全員離党の届け出を立憲民主党に対して行い、同時に新党に対する入党届を行うことになっている」と説明。
高市首相の解散の意向を受け、新党への対応が急ピッチで進められていた。
立憲の黒岩宇洋衆院議員は「地域の声は戸惑い。まずは驚きだし、一体何が起こっているんだと」と口にする。
2017年にも選挙直前に希望の党への合流をめぐり対応に追われた経験から、時間のない中でも丁寧に対応を進めたい立憲民主党の候補者たち。
黒岩氏は街頭で「私、黒岩宇洋、この日曜・月曜と地域の後援会、有権者の皆様ときちんと意見交換をしながら、この新党に対しての対応の仕方、しっかりと吟味をしていきたい」と呼びかけた。
公明票期待できず…自民にも新党結成の影響
一方、五泉市長選の応援に駆け付けていた自民党の斎藤洋明衆院議員。与党・自民党の候補にとっても新党結成の影響は小さくない。
斎藤氏は「今まで私どもを応援していただいた方々が新たに新党をつくって、野党の候補者を応援するということだから、これはもう大変な影響があると思っている」と話した。
政権から離脱した公明党は、これまで自民党の支援に回っていたが、その票を期待することはできなくなるため、前回小選挙区で全敗した自民党の候補者にとっては厳しい戦いになることが予想される。
自民・内山航氏 知名度不足懸念も“高市人気”追い風に現職へ挑む
「非常に選挙には影響すると思う。今まで一緒になってやってきた公明党さんが新党ということで、選挙への影響はあるんだと思う」
こう話すのは、自民党公認で新潟1区から出馬予定の新人・内山航氏。現職に比べ、知名度不足が懸念される中での短期決戦となる。
この日はSNSに投稿するための動画撮影を行っていた。知名度アップを図りながら高市首相の人気を追い風に現職に挑む考えだ。
内山氏は「高市さんの人気というのは、すごく高い。だからこそ、皆さん元気よく応援しやすくなっているところもあることは事実だと思うので、そういうものも強みに変えながら選挙戦を戦っていきたい」と意気込む。
共産・中村岳夫氏 原発めぐり新党結成がプラスに働く面も
その高市政権への批判を強めるのは、2度目の国政挑戦となる共産党の中村岳夫氏だ。
「私たちの暮らしをほっぽらかして何のための解散なんだと」と憤りを露わにする中村氏。
立憲民主党と公明党の新党結成については、プラスに働く面もあると話す。
中村氏は「かつての公明党さんは原発容認だったわけだから。どういう立ち位置になるか分からないが、明確に原発ゼロというのは共産党ということで非常に分かりやすくなる」と話す。
立憲・西村智奈美氏 “真冬の天気”懸念も政権交代への思い熱く
そして、今回の選挙で候補者を悩ませることになるのが、真冬の天気だ。
何度も選挙を経験してきた立憲の西村智奈美氏も「新潟市内は、ほかの選挙区と比べて雪の多いところではないが、風が強いし、佐渡は海が心配」と懸念を示す。
それでも政権交代への思いを熱くたぎらせている西村氏。
「国民生活よりも自らの政権延命を最大限優先した。その上での判断だと断ぜざるを得ない」と語気を強めた。
各政党 急ピッチで準備進む
また、日本維新の会は19日、新潟1区で伊藤和成氏の擁立を決めたほか、他の選挙区でも擁立を検討しているという。

超短期決戦へ候補者たちは急ピッチで準備を進めているが、有権者にとって重要なのは、訴えの中身。
各政党がそれぞれに政策を打ち出し、有権者にきちんと選択肢を提示することが求められる。
