23日の国会冒頭で衆院解散となりそうな中、野党の立憲民主党と、与党の公明党が新党を結成に向けた動きが注目を集めています。

15日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、永田町を20年以上取材してきたジャーナリストの岩田明子さんが、立憲民主党と公明党の新党結成の動きについて解説しました。

■急展開の背景には『どうやったら得票が増やせるのか』

岩田さんは、この急展開の背景について「今回の解散戦略が電撃的であったことと、選挙期間が本当に短いということで、選挙準備ができていないという中で、『どうやったら得票が増やせるのか』と考えた」結果だと分析しました。

具体的には「例えば公明党が小選挙区から撤退をする、その部分を立憲民主党が候補を立てる。比例名簿で公明党の候補の数を多くし、比例名簿上位にするといった、協力体制を組むことで、お互い票を“調達”し合うということが単純計算で成り立つ」と説明しました。

■新党結成の課題「基本的な立場が全然違う」

しかし、岩田さんは新党結成には課題も多いと指摘します。

「難しいのは、例えば安保法制をめぐる基本的な立場が全然違う党が、政策協議なしにこういう選挙協力をするというのが野合と言われ、批判を受ける可能性があるので、ここの部分をどうするのかは重要なポイント」と述べました。

また、「創価学会も長年自民党と個別に友好関係を築いてきてる人たちもいるから、『いきなり言われても』と。割と公明党は指示に従う政党ではありますけれども、それぞれの選挙区の事情で温度差が大きい」とも語りました。

すでに立憲民主党内でも原口一博議員が「賛同しかねます」との声明文を出すなど、党内の反発も表面化しています。

■新党の名前と代表は?「公明」は残したい?

新党結成となれば気になるのが党名と代表です。

岩田さんによると「公明党は歴史が長いですから”公明”という名前は残したいと思う」と分析しています。

代表については「野田代表でいくという説もありますし、共同代表という形をとるという説もあって、きのう(=14日)立憲民主党の幹部にメールしてみたんですけど、『まだそこまで決まってない』と。『とりあえず創価学会の支持者たちの了解が得られたかどうかというところが焦点』ということでした」と明かしました。

また、「どちらから声をかけたのか」という質問に対しては「これは立憲民主党側からだと思います。安住幹事長は『統一名簿のところまでいければと提案した』と言っているので、立憲民主党側からのアイデア」であろうと語りました。

■「石破前首相」「岩屋前外相」 自民党のリベラル派の合流はある?

番組では「自民党や他党から合流する議員はいるのか」「大物政治家の新党入りの可能性」についての疑問も出ました。

岩田さんは「急な話ですから、調整なしにいきなり入るのは難しい。大きく分けるとこれからは保守勢力、リベラル勢力という大きな構図ができ上がる。例えば自民党や国民民主党の中で、リベラルと言われてる人たちが合流する可能性があるのかどうかは注目点」と述べました。

さらに自民党内からの動きについては「例えば石破(前首相)さんとか岩屋(前外相)さんの名前が噂にのぼったりはしますけども、ただ石破さんは、高市さんの特使としてUAEに向かっているところですので、そういう動きにはならないだろう。しかし、永田町の噂レベルでは、こうした大物の名前も出たりしてはいます」と説明しました。

■参議院は「立憲」「公明」のまま

最後に岩田さんは、新党結成にはスピード感が必要とした上で「衆議院だけ新党を作って、『参議院は公明党と立憲民主党のままです』となると、ますます訳が分からなくなる。この辺りをどう説明するのかは、相当問われてくる」と指摘しました。

限られた時間の中で新党結成を実現できるか、23日の衆院解散に向けて永田町の動きから目が離せません。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年1月15日放送)

関西テレビ
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