来年の干支、午年は、過去には冷夏や台風被害などが多く記録されています。村田光広気象予報士が、午年と天気の不思議な関係をひもときながら、気になる年末年始の天気を詳しく解説します。


午年の天候について、迷信ではありますが「丙午」という言葉があります。そこで、過去の午年の天候を調べてみました。すると、歴史に残る気象災害が発生していました。
  
1954年(昭和29年)の洞爺丸台風では、青函連絡船の洞爺丸が台風によって沈没。国内では最悪の海難事故となりました。
  
1966年(昭和41年)の第2宮古島台風と名付けられた台風は、最大瞬間風速85.3メートルと、記録的な暴風を観測しました。
  
1990年(平成2年)には、台風の上陸数が平年の2倍の6個。2014年(平成26年)の台風と前線による大雨は「平成26年8月豪雨」と命名されました。

もちろん、台風による災害は、午年に限ったことではありませんが、実際に午年に大きな災害が発生しているのです。県内でも、1990年(平成2年)の9月に和歌山県に上陸した台風19号の影響で、風雨が強まりました。
 
降り出しからの雨量は美浜と小浜で200ミリを超える大雨となり、住宅の損壊や床下浸水などの大きな被害が発生しました。
 
来年の天候について、現時点ではっきりとしたことはいえませんが、ラニーニャ現象の影響が来年の夏くらいまでは残りそうなので、冬は厳しい寒さと大雪に、夏は猛暑になる可能性があります。

2026年のスタートとなる1月の天候はどうなるのか、年末年始の天気です。
 
まず、26日は雪が降ります。大雪になることはなさそうですが、風が強く荒れた天気となるでしょう。26日夜から移動する方は、交通機関への影響に注意して下さい。
 
年末年始は、平地は雨が中心でしょう。しかし、3日頃からは雪の降る日が多くなりそうです。強い寒気が南下する気配もあり、新春寒波となる可能性もあるため注意して下さい。
 
Uターンラッシュと重なるため、時間に余裕を持った行動が必要です。
 
この冬は“冬らしい厳しい寒さ”となることが予想されます。一時的に強い寒気が南下し、大雪になることもありますので、注意して下さい。

福井テレビ
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