■沿岸部のデイサービスセンターでも備え
「メリークリスマス!どうぞ~」クリスマスイベントで盛り上がる福島県いわき市四倉町のデイサービスセンターだが、「いざという時の備え」も怠らない。
サンタの帽子を被るスタッフと大盛り上がっている高齢者。そのすぐ近くには、災害時用の持ち出し品が用意されている。

■初の「後発地震注意情報」発表
12月8日に発生した青森県東方沖を震源とする地震から1週間…新たな大地震が発生する可能性が平常時より高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」がはじめて発表された。
アイカワ新舞子デイサービスセンターの井出昌美さんは「こちらの方に、(紙おむつを)新しく準備してですね、用意するような形にはしてます」と話す。

■反省点踏まえ「特別な備え」
福島県の沿岸の市町村にも直ちに避難行動がとれるよう「特別な備え」が求められていて、海に近いこの施設では、利用者やスタッフが高台にすぐ避難できるよう大人用紙おむつや湿布、水などを常備。これは、7月のカムチャツカ半島沖での地震に伴う津波注意報・警報での反省点も踏まえている。
アイカワ新舞子デイサービスセンターの井出さんは「前の地震があって、津波警報が鳴って、四倉高校に避難した後に、ちょっと足りないなということで(用意した)」という。

■災害への心構えは変わらず
「後発地震注意情報」による「特別な備え」の呼びかけは、16日午前0時で終了する見通しだが、災害に対する心構えは変わらない。デイサービスセンターの井出さんは「これで全然地震が無くなるという訳ではないので、その辺は十分注意しながら、いつなんどき、地震があっても良い形で、利用者の安全を確保していきたいなと思っております」と話した。

■油断せずに
12月16日午前0時をもって『特別な注意の呼びかけ』は終了するが、これで「もう地震は来ません」ということではない。
すぐに逃げられる態勢の維持といった特別な行動までは取る必要がないものの、【避難経路の確認】【家具の固定】【家族との連絡手段の確認】など、日ごろからの備えは継続してほしい。

冬の避難は、防寒対策などの持ち出し品も多くなる。また、青森で地震のように暗い時間に地震が発生する可能性もある。改めて、自身の災害への備えも見直してほしい。

福島テレビ
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