青森県東方沖を震源とした地震から、15日で1週間です。
最大震度6強を観測した八戸市では、亀裂が見つかった鉄塔近くに住む人の避難が現在も続いています。

現場からフジテレビ社会部・八重澤亜有美記者が中継でお伝えします。

鉄塔には15日午後3時半過ぎにクレーンが搬入されました。
現在も通行止めとなっていて、人通りは少なく、静けさに包まれています。

また、先ほどから鉄塔の復旧工事で使う足場となる資材をクレーンでつり上げる作業が始まりました。

NTT東日本によりますと、鉄塔を支える支柱が一部損傷したほか、鉄骨を固定するボルトの複数箇所が破損しているということですが、現時点で直ちに倒壊する恐れはないということです。

一方で、八戸市内の飲食店の中には営業再開の見通しが立たない店もあります。

八戸市内の中心部にあるレストランでは、地震の影響でオーブンなどの調理器具や冷蔵庫などが倒れて壊れる被害がありました。
レストランの支配人は「少なくとも年内は営業ができず、かき入れ時に店を営業できないのは痛手だ」と苦しい胸の内を明かしました。

Garden Terrace・安保浩一さんは「絶望でしかないですね。見た瞬間終わったなって。支援を国も県も市も是非できるものであればお願いしたい」と話しました。

青森県では今回の地震で、14日午後2時時点で32人がけがをしたほか、建物540件に被害が確認されていて、住民の生活に影響が続いています。

──亀裂が入った鉄塔の周辺では通行止めになっているとのことだが、住民への影響は?

先ほど住民の方に話を聞いたところ、この国道45号線は主要道路のため通勤などで使えないのがとても不便だと話していました。
また、病院に行く際にバスを使っていたのが、途中から徒歩になってしまったため時間がかかり、この先、雪が降った時が心配だと不安な声が聞かれました。

──現時点の避難状況は?

八戸市によりますと、こちらの周辺に住む69人が現在も避難生活を送っているということです。

フジテレビ
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社会部
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