富山市と射水市の住宅でランドクルーザーなど高級車3台を盗んだとして、ブラジル国籍の男が逮捕されました。
男は窃盗グループの1人で、「一晩」で3台盗んだとみられています。
カッターやドライバー、それに、特殊な電子機器。高級車の窃盗に使われたとみられる道具の一部で、警察が押収しました。
ブラジル国籍で三重県に住むヨコミゾ・ペドロ・アウグスト容疑者(27)はほかの男らと共謀し、5月26日の夜から27日の朝にかけて、富山市と射水市の住宅に停めてあった高級SUV車3台を盗んだ疑いがもたれています。
盗まれたのはトヨタの高級車ランドクルーザーなどで被害額はあわせておよそ2900万円にのぼるということです。
県内では今年9月にも、高級SUVを盗んだ疑いでブラジル国籍の男2人が逮捕されていて、警察はヨコミゾ容疑者が高級車を狙ったブラジル人窃盗グループの1人とみて、捜査しています。
警察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。
警察によりますと、県内での自動車盗難被害は、今年10月末までに21件と去年の同じ時期より8件増え、特に、高級SUV車が狙われるケースが増えているということです。
*ボディーハウス 村田勇誠社長
「こちらが被害に遭った車で、ここにドリルで穴開けて板金カッターか何か、専用工具で切ってこじあけたという感じ」
これは今年7月、富山市で盗まれそうになったトヨタの高級SUV「レクサスLX」です。助手席のドアには10センチ四方の大きな穴が開けられていました。
*ボディーハウス 村田勇誠社長
「ここの裏に配線が埋まっている。配線を取り出して電子機器か何かを繋いで(ドアを)開けようとしたのではないか」
最近は特殊な電子機器を車の内部の配線につなぎ、カギを解除する手口が増えています。
警察は今回の犯行も同様の手口とみて、車を動かせなくするハンドルロックやタイヤロックなどを活用するよう、注意を呼びかけています。