漁獲枠の上限を超えたため禁漁が続く小型船スルメイカ釣り漁で一転、出漁に向けて調整が進んでいます。
北海道は知事管理の枠を活用し、11月10日から再開を認める方向で調整しています。
11月1日から全国で停止命令が出ている小型船のスルメイカ釣り漁について、北海道は特例で北海道内の漁業者に限り、10日から認める方向で調整しています。
関係者によりますと、知事管理の枠を特例で小型船の資源調査とし、北海道内で約400トン、一部では1隻あたり1日500キロを上限とする見通しです。
一方、北海道は定置網漁でも漁獲可能量を超える恐れがあるとして、渡島地方14の漁協にスルメイカを獲らないよう要請しました。
「定置網漁がイカを獲れなくなった。うれしい反面、非常に複雑な心境です」(イカ漁師)
知事管理のスルメイカの枠はこれまで3300トンでしたが、約400トン増える枠を活用することになりました。
「こういう形でやるしかないと判断し、国と調整した。時間もない中で1日も早く獲りたいということで、やれることをやるということにした。(10日出漁に向け)土日関係なしに調整する」(鈴木直道北海道知事)