2025年の参議院選挙は「1票の格差」が是正されないまま実施されたとして選挙無効を訴えた裁判で、仙台高裁秋田支部は6日、「違憲状態」とする判決を出しました。選挙の無効については棄却しました。
東京などの弁護士グループは、2025年7月の参院選は「1票の格差」が是正されないまま実施されたとして、全国の高裁・高裁支部に提訴していて、県内の有権者は秋田県選挙区の無効を求めていました。
6日の判決公判で、仙台高裁秋田支部の小川直人裁判長は「投票価値の不均衡は違憲状態だったといえる」とした一方で、「国会の裁量の限界を超えるものではない」とし、選挙無効については棄却しました。
升永英俊弁護士：
「画期的なことは、判決文で『本件選挙では、正当に選挙された国会議員とは言えない』と明言されたこと。ありとあらゆることが正当性がない。漫画みたいな国なんです、今の日本は」
全国では、6日までに4件が「合憲」と判断され、秋田を含めた5件が「違憲状態」とされています。
