認知症の高齢者が行方不明となった場合に備えた捜索訓練が大分県豊後高田市で行われました。
この訓練は豊後高田市が認知症への理解を深めようと開いたもので地域住民とともに行うのは初めてです。
6日は西村磯地区の住民などおよそ50人が参加しました。
訓練では住民が複数のグループに分かれて認知症役のスタッフを相手に声掛けを実施。「驚かせない」「自尊心を傷つけない」などを意識しながら声かけの仕方を学んでいました。
◆豊後高田市役所 社会福祉課課長 田染 定利さん
「認知症を患っても安心して過ごせる地域づくりに貢献できるのではないか。今後はいろんな地域で同じような訓練ができればと思っている」
警察によりますと2024年、県内では認知症の当事者や認知症の疑いを含めた人に対する、あわせて111人の行方不明届が受理されていて、このうち5人が亡くなった状態で見つかったということです。