国の文化財保護強調週間に合わせ、重要文化財などを“漏電や落雷”などが原因の火災から守ろうと、長崎市内の10カ所で電気設備の点検作業が行われました。
長崎市の「大浦天主堂」では、6日朝に九州電力送配電や九州電気保安協会などの作業員8人が配線の劣化や漏電がないかを確認しました。
天主堂内には避雷針が4カ所設置されていて、落雷した場合、電気を逃がす配線が基準を満たしているかなどもチェックしました。
配線点検は11月1日からの国の文化財保護強調週間に合わせて毎年行われていて、2025年で56回目です。
県学芸文化課によりますと、2007年に新上五島町の江袋教会が漏電が原因と見られる火災で全焼しました。
石松泰 長崎支社長
「長崎の宝である重要文化財を未来に残していくために我々ができる知識や技術を用いて、少しでも協力したい」
配線点検はこのほかにも、国指定重要文化財の興福寺など長崎市内10か所で実施されました。