不動産投資商品「みんなで大家さん」を巡り、全国の出資者約1200人が約114億円の返還を求め集団訴訟を起こすことになり、大阪地裁に訴状を郵送したことがわかりました。
不動産投資商品「みんなで大家さん」は、総額2000億円以上を集めおよそ3万8000人が出資しているとされていますが、ことし7月末から分配金が遅延し、解約にも応じない状況が続いています。
原告の代理人によると出資者1191人が、大阪市にある運営会社「都市綜研インベストファンド」に対し、114億3700万円の出資金返還などを求め集団訴訟を起こすことになり5日、訴状を大阪地裁に郵送しました。
出資者側は、グループ内での不透明な財産管理や、投資先や価格などの情報開示が不十分なことから、「元本を補償するものではない」などとする契約を無効とできるやむを得ない事由に該当すると主張しています。
6日にも、訴状は大阪地裁に受理される見通しです。
運営会社側は、10月の関西テレビの取材に対し「リスク説明を十分に行っており、”商品について理解したこと”を確認する出資者の署名も取っている」などと答えています。