香川県が10億円をかけて解体を決めている高松市の旧香川県立体育館を巡り、民間の団体が解体のために公金を支出しないよう求めた住民監査請求について監査委員は11月5日、請求を棄却しました。

世界的な建築家、丹下健三氏が設計した高松市の旧香川県立体育館は、老朽化や耐震不足を理由に香川県が10億円をかけて解体することが決まっています。

住民監査請求は、県が体育館の安全性について十分な調査を行っていないなどとして、建築家などでつくる「旧香川県立体育館再生委員会」が県に対し、解体工事の公金支出の差し止めを求めていたものです。

監査委員は5日、建物の解体の決定および解体費用の算定について、違法または不当であるとは認められなかったとして請求を棄却しました。

再生委員会の長田慶太委員長は、OHKの取材に対し「請求は棄却されたが、耐震診断などについて改めて検討されたことは意味があった」と話しています。再生委員会は今後、解体差し止めの仮処分申請などを行う予定だということです。

岡山放送
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