11月8日に迫った須賀川市の「松明(たいまつ)あかし」。400年以上の歴史を誇る伝統の“火”をさらに多くの人に身近に感じてもらおうと、新たな取り組みが今年からスタートした。

■小松明の製作体験
「工程としてはこの玉を作る作業と、玉を作った後、この竹の部分に針金で固定する作業というような形になります」
子どもたちが黙々と真剣な表情で作っていたのは“小松明(こたいまつ)”だ。
8日に迫った日本三大火祭りの1つ「松明あかし」。430年以上の歴史を誇り、高さ8メートルの松明など約20本が晩秋の夜空を焦がす。

その一幕で“小松明”は、一般の参加者などが市内を練り歩く際に使われる。これまで製作体験は祭りの当日だけだったが、子どもたちなどから人気の企画だっため今年は初めて事前にも体験できることに。
中学生は「これ、いま10本目です。とりあえず、たくさん作っておけば、あとで大丈夫かな」と話す。母親が「どうでした?」と尋ねると、男の子は「楽しかったです。(どんなところが楽しかった?)針金で丸めるところが楽しかった」と話す。

■クラファンで伝統文化保存
さらに、今年はもう1つ新たな取り組みが…。
須賀川市観光交流課の渡辺耕樹課長は「初めてなんですけれども、クラウドファンディング、こちらのほうを実施しております」と話す。クラウドファンディングでは、人件費や資材の高騰など祭りの費用が年々増える中、後世に残していくために50万円を目標にしている。
市観光交流課の渡辺課長は「松明あかしは本当に市民が、『自分たちの誇り』として大事に考えている伝統行事です。まずたくさんの方にみていただいて、そして、この(祭りの)雰囲気をですね、みなさんに感じていただければと思います」と話した。

伝統に“新しさ”も加わった松明あかしは、11月8日に行われる。

福島テレビ
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