北朝鮮による拉致問題を巡り、3日、高市総理は北朝鮮に日朝首脳会談の実施を打診していることを明らかにしました。

これに対し、鹿児島の拉致被害者家族、増元照明さんは「突き進む力に期待している」と話しました。

3日、東京で開かれた北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める国民大集会。

鹿児島の拉致被害者市川修一さんの兄、健一さんと増元るみ子さんの弟、照明さんも出席しました。

拉致問題を巡っては2002年に被害者5人が帰国して以降の進展はなく、残る親世代は横田めぐみさんの母、早紀江さん1人となっています。

横田早紀江さん
「子供たちを返さないといけないと世界中がそう思っているんだということを分かってもらえるように、どうか交渉していただけることが私たちの望み」

高市総理は拉致問題解決のために「我が国が主体的に行動することが何よりも重要だ」とした上で、次のように決意を述べました。

高市首相
「すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨伝えている。金正恩総書記と首脳同士で正面から向き合い、私自らが先頭に立って様々な状況に応じて果敢に行動することで、具体的な成果に結びつけたいと考えている」

2002年の5人の帰国に先だっては、当時の小泉総理が北朝鮮を訪問し、金正日総書記との首脳会談を行っていました。

10月に高市首相と面会した増元さんは、高市首相が非常に前向きだったため、会談の申し入れについて「それくらいはやるだろうと思っていた」と述べ、期待を口にしました。

増元照明さん
「トップ同士が話し合わないと問題は解決しないとずっと言い続けてきたから、首脳会談を申し入れるのは順当な手続き。なかなか難しいとは思うが、突き進む力に期待している」

鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。