11月9日までは読書週間です。

鹿児島市の天文館図書館では、破損してしまい、貸し出せなくなった本の展示が行われています。

読書の秋、本を大事にすることも考えてみませんか。

「汚れがひどくて悲しいなあ」
「窓の仕掛けが壊れている。楽しく遊べなくなっちゃったね」

図書館で利用され、破損してしまった本のつぶやきです。

鹿児島市の天文館図書館で初めて開催されている「みんなの本が泣いています」。

こちらの絵本はページいっぱいに落書きが。

大きく破れてしまっているものもあります。

美川愛実キャスター
「破損した本がたくさん並んでいます。こちらの本は側面がシミのようになっています。ただ端の方を白く塗りつぶしたような跡があります」

何とか修復しようとしたのかもしれません。

カフェも併設され、ふた付きであれば飲み物を楽しみながら読書ができる図書館として、オープンから3年、利用者数は増加傾向にある天文館図書館。

その一方で、貸し出し履歴が残らない館内のみの利用で本が汚れたまま棚に戻され、次の利用者が気づくケースも少なくありません。

破損した本については弁償を求めることもありますが、館内のみで閲覧された本は記録が残らず、そのまま廃棄せざるを得ないこともあるそうです。

図書館で特に多いというシミやページの破れ。

もし「やってしまった…」という時も、その後の対応次第で再び貸し出せることがあります。

鹿児島市立図書館・中間有紀さん
「いろんなパターンがあります。のり付けとか」
「ちょっと乾くのに時間がかかります。終わりました」

美川キャスター
「大事な2、3ページ。お話がつながりましたね」

こちらは破れてしまったページ。

スタッフの中間さんが使っているのは補修専用のテープです。

市販のテープだと日焼けして変色する恐れがあるため、破ってしまったときは自分で貼り付けずに、そのまま持って来て破れたことを伝えてください。

また外れたページやシミも、できる限りそのままの状態で申告すれば修復できることがあります。

中間有紀さん
「多くの方に長く使ってもらえるように、この企画を通して改めて本の扱いについて考えてもらえると大変うれしい」

市民の財産でもある図書館の本。

みんなの本が泣かないために大事に読みたいものです。

「みんなの本が泣いています」は11月9日まで、鹿児島市の天文館図書館で行われています。

鹿児島テレビ
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