11月2日に高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された北海道恵庭市の養鶏場で、約23万6000羽の殺処分が行われています。

北海道内の採卵用のニワトリの約12パーセントが殺処分

 作業は24時間態勢で続けられ、7日までかかる見通しです。

 養鶏場では立ち入る際に消毒や履物を変えるなど、農林水産省が定めた基準に基づいた対策をしていたということです。

 「これ以上のまん延防止に向けて万全の態勢を整えるようお願いする」(鈴木直道北海道知事)

 養鶏場での感染は、今シーズン全国で2例目です。

 10月22日には北海道白老町の養鶏場で感染が確認され、約45万2000羽が殺処分されました。

 白老町と今回の恵庭市の感染により、北海道内の採卵用のニワトリの約12パーセントが殺処分されることになります。

卵の価格に影響は?

 卵の価格に影響は出ているのでしょうか。

 札幌市北区のスーパー「マルコストアー本店」では。

 「1パックLサイズ10玉入り、税込み321円で通常販売している。今週は今のところ価格が変わる予定はない」(マルコストアー 山川悟史社長)


 こちらのスーパーでは、ここ4か月くらい卵の価格に変動はないということです。

 2023年には鳥インフルエンザの影響で卵の価格が高騰する、いわゆる「エッグショック」に見舞われました。


今後の価格の見通しについて専門家は―

 今後の価格の見通しについて、農業経済に詳しい専門家は。

 「年末はクリスマスケーキや、おせちなど卵の需要が増えてくる。鳥インフルエンザで市場に出回る卵の量がある程度制限されれば、価格にじわじわと影響も。本州との間に流通ルートを作っているが、殻のついたまま卵を輸送するのはコストがかかるなどして難しい」(酪農学園大学 日向貴久教授)

 これ以上感染が広がらなければ、現状はそれほど心配する必要はないということです。

 北海道も卵が店頭からなくなるわけではないので、冷静に対応してほしいと呼びかけています。

北海道文化放送
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