料理人を目指す高校生たちが金沢の老舗料亭で和食の技術や文化を学びました。

金沢で130年以上の歴史を持つ料亭、金城樓。厨房に立つのは金沢市主催の「全日本高校生WASHOKUグランプリ」で決勝に出場した三重県相可高校の生徒たちです。

生徒たちは仕込み作業を体験。
加茂野隆志料理長などの指導を受けながらサワラの三枚おろしに挑戦しました。

料理長:「骨まで、中骨まで当てて」

普段から学校のレストランなどで料理を振る舞っているというこちらの生徒。大きな魚の扱いに悪戦苦闘しましたが…。

「じゃーん。おおー上手ちょっとだけ(身が)付いたねでも上手だよ」
「ここでやっちゃえと言った1発でやったほうが良い何回もこするとそうなる」

生徒たちの包丁さばきに料理長は…

加茂野料理長:
「結構ヤナギサワラって難しい。骨が柔らかいからすごく上手」

生徒・今井真優さん:
「難しかったちょっと刃が下に入ってしまうミスもあったけどなんとかさばけて良かったです。本当に貴重な体験というか絶対に普段指導していただくことができる方ではないのですごく嬉しいです」

調理の後にはぜいたくな時間が。
一品ずつ懐石料理を味わいます。
メインは加賀料理の一つ、鴨の治部煮。
加賀料理は国の無形文化財にも登録される見通しで、生徒たちは食器やおもてなしなどを含めた豊かな食文化を肌で感じていました。

生徒・宇井笑琉さん:
「その食材の甘みであったり食感を生かした料理が作られているなと思っています。
料理を作るだけじゃなくてその食材の知識だったり技術、サービスとかもまだまだ勉強不足なのでそういったことを今回を通して勉強していけたら」

加茂野料理長:
「この土地は結構食材がいいのでいい食材に触ってもらえたのはうれしい。このまま本当に楽しそうに料理を作って欲しいと思います」

この研修は来年1月まで金沢市内4つの料亭で行われます。

石川テレビ
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