3日午後2時ごろから東京都内で行われた、北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める国民大集会に高市首相が出席しました。
高市首相:
全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に心血を注いでいく。拉致問題解決のためにはわが国が主体的に行動することが何より重要。拉致被害者の方々の命と国家の主権がかかったこの問題に、私は手段を選ぶつもりはない。
「解決のためには手段を選ばない」と強く訴えた高市首相。
そして「すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨伝えている。金正恩(キム・ジョンウン)総書記と首脳同士で正面から向き合い、私自らが先頭に立って、様々な状況に応じて果敢に行動し、具体的な成果に結びつけたいと考えている」と、北朝鮮に対し、金総書記との首脳会談を打診したことを明らかにしました。
10月21日に首相に就任してから、拉致問題の解決を内閣の最重要課題としている高市首相。
高市首相(10月24日):
被害者やご家族がご高齢となる中、拉致問題はこの内閣の最重要課題。
アメリカのトランプ大統領が来日した際には、拉致被害者家族とトランプ大統領の面会を実現させました。
アメリカ・トランプ大統領:
みなさんとまたご一緒できて光栄。我々にできることは全てやる。
拉致被害者の家族からは…。
横田めぐみさんの母・早紀江さん(89):
信念を持って解決しますとおっしゃってくださることに対して、私たちは心から感謝しております。不思議な力が働いて解決に向かうことを心から願っている。
家族会代表 横田めぐみさんの弟・横田拓也さん(57):
私たちは絶対に諦めない。負けるわけにはいかない戦い。
2002年、当時の小泉首相が訪朝し、5人の拉致被害者が帰国してから23年。
高市首相の要請に北朝鮮が応じるのか、注目されます。
青井実キャスター:
すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨伝えているという発言もありましたが、この先、どう見ていますか?
SPキャスター 岩田明子氏:
過去、北朝鮮が日本に対話をする姿勢を示した時というのは、アメリカの圧力が強まって、それから国際社会から孤立している時だったんですね。ただ、北朝鮮のバックにはロシアがつき、中国がつき、軍事協力も進めていますので、これからやるべきことはアメリカの協力をこぎつけることと国際社会の包囲網を作っていく、各国に働きかけをしていくことだと思いますね。
青井実キャスター:
そういう意味では包囲網、アメリカですね。トランプ大統領は「できることは全てやる」と先日意向を伝えたということですが、どうやって関与してくるのかというのも注目ですね。
SPキャスター 岩田明子氏:
トランプ1.0の時は米朝首脳会談でしっかりテーブルに拉致問題をのせてもらいましたので、今度も、もし米朝首脳会談が実現したら必ず拉致問題をのせてもらうこと。これはマストだと思いますね。
青井実キャスター:
高市首相、手段を選ぶつもりはないという発言もありましたし、私の代で何としても突破口を開いて解決したいんだと、強い口調でおっしゃっていたのが印象的でした。その言葉に期待したいなと思います。