30日は冬日が200地点を超え、各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。
今、冬のごちそう「鍋」の必需品、葉物野菜がお得となっていました。

赤や黄色、鮮やかに色づいた葉が水面に映り、紅葉が見頃となっていたのは長野・軽井沢町の雲場池。
多くの観光客がカメラを向けていました。

訪れた人は「赤、青、黄、3色が調和した感じでとってもステキ」「魅力はたぶん青空とこの透き通っている池。緑と黄色、赤、いろんな色が交ざっているのはなかなか珍しいと思って。きれいです。言葉で表せないくらいきれいです」と話しました。

全国各地で今シーズン一番の冷え込みとなった30日朝。
東京都心では9.7度と冷え込みました。

日に日に寒さが増すこの時期、食べたくなるのが冬の定番料理「鍋」です。

東京・銀座のちゃんこ鍋の専門店「ちゃんこ玉海力 銀座店」では、連日、予約で満席になっていました。

一番人気は、たっぷりのキャベツに豚肉、自家製のつくね、そして野菜を10種類以上入れ、鶏や豚、牛などのだしをベースにしたスープで炊き上げる名物の「塩ちゃんこ」です。

ちゃんこを食べた人は「鍋はやっぱりこの季節。寒くなってきたのもあってめちゃめちゃうまかった」「野菜もいっぱい入ってておいしい。キャベツは少し甘い感じがあるじゃないですか。それが塩にあってるんじゃない」と話しました。

鍋料理で欠かせない具材といえば葉物野菜。

ちゃんこ玉海力 二代目店主・河邉佑太郎さん:
一番多く(鍋に)入っているのはキャベツ、白菜類です。白菜が去年の6割ぐらい、キャベツが去年の半分ぐらいの金額で入ってきます。人件費だったりとか光熱費とか、エネルギーの金額も上がってるので、材料費が下がるというのは僕らからしたらありがたいです。

今、鍋に欠かせない野菜の仕入れ値が下がっているというのです。
30日、都内のスーパーを取材すると、店頭には冬野菜がずらりと陳列されていました。

「スーパーイズミ 業平店」では、白菜は88円、大根は1本99円で販売されていました。
店頭に並べられた白菜は次々とかごの中へ。
ほんの10分ほどで白菜がほとんどなくなり、スタッフが急いで補充しますが次々と売れていました。

安い野菜はこれだけではありません。
キャベツは1個140円(税込み)で売られていました。

キャベツは2024年は高値が続き1kgあたり119円でしたが、2025年は1kgあたり68円と約6割まで価格が下がっていました。

スーパーイズミ業平店・五味衛社長:
結構立派なキャベツです。キャベツはいろんな料理に使えますから、1番人気ある商品ですから。

白菜や大根など鍋に欠かせない野菜の価格が安くなったことに、お客さんからは「やっぱり気温が下がってくると、お鍋は優秀な献立だから。いっぱい野菜とれる、鍋にすると」「最近寒くなってきたので、子どもたちもよく食べてくれる。鍋にすると子どもたちも野菜よく食べてくれる」鍋に入れたいなと思って、白菜とか大根(買った)。うれしいですね。鍋ばっかりになりそう」などの声が聞かれました。

気になる野菜の価格、今後はどうなるのでしょうか。

スーパーイズミ業平店・五味衛社長:
天候に恵まれたという形で、台風とか来なかったでしょ関東に。今出てきたのがちょうど関東の野菜ですから。この天気続けば非常にこの冬は大丈夫かなと感じる。全般的に大型野菜、大根・キャベツ・白菜が安くなってます。今がチャンスだと思います。

30日朝の東京都心は最低気温9.7度と今シーズン一番の冷え込みとなるも、日中は秋晴れの空模様に。
しかし、31日は一転して秋の嵐となりそうです。

31日午後2時ごろに南から雨雲が流れ込み、帰宅時間帯には強い雨。
ハロウィーン本番の夜から日付が変わるころまで雨が降り続く見通しです。
都心の予想最高気温は11月中旬並みとなる16度。
日中は雨が降るため、体感温度は低く感じるおそれがあり、体調管理に注意が必要です。