JR西日本は10月29日に、利用者が少ないローカル線の収支を公表しました。
利用が低迷している木次線の出雲横田と備後落合間の「収支率」は2.7%で、管内でワースト3となっています。
JR西日本は、輸送密度が1日2000人未満のローカル線について、昨年度まで3年間の平均の経営状況を公表しました。
それによると、利用が低迷している木次線の出雲横田ー備後落合間は、営業費用の2億3000万円に対し、収入は600万円で、「収支率」は2.7%でした。
これは路線存続の協議が進む広島県の芸備線・東城ー備後落合間と、岡山県の姫新線・中国勝山ー新見間に次いで管内でワースト3です。
2024年の公表時から0.2ポイント悪化していて、トロッコ列車「奥出雲おろち号」が2023年に運行を終了したことに加え、その後継とされた「あめつち」が、出雲横田-備後落合間に乗り入れていないことなどが影響しているとみられます。
木次線沿線の自治体などでつくる利活用推進協議会の会長で雲南市の石飛市長は、「広域的なネットワークとしての鉄道のあり方については、まずは国において考え方が示されるべきだ」とした上で、「収支改善に向けた努力を継続し、引き続き木次線の利用促進に取り組む」とコメントしています。